シブサワ・アンド・カンパニー渋澤健が綴る「オルタナティブ投資」の世界。「オルタナティブ投資」が目指す絶対的収益の根源とは?(現在は更新しておりません)
あの「村上ファンド」ですっかり有名になりましたが、一言でいえば、「モノを言う投資家」の戦略です。英語では(Shareholder Activist Fund)と言います。受動的に株式の値上がりや配当から生じる利益を待つのではなく、株主として企業価値を向上するため能動的に企業に働きかけるファンドです。
企業が株式を公開する理由は、事業拡大のための資本調達という手段です。ベンチャー企業にとってひとつのマイルストーン(重要な出来事)ではありますが、あくまでも事業の途中段階であり最終目標ではありません。
また、上場したほうが社会から信頼を得られると考える経営者が少なくないのですが、これだけが上場する意義であると思っているようでは経営者としては失格でしょう。
公開企業は英語で「パブリック・カンパニー」と言います。パブリックは「公」ですから、上場会社は、実は「公社」なんですね。もちろん、ここでいう「公」は政府を示しているわけではなく、一般民間人です。個人の場合も、法人の場合もありますが、間違いなく民間人であります。この民間人が、この「公社」の「主」になる訳です。そう、公開企業の主人は、「株主」なんです。
株主の利益を最大化させるための企業経営のチェック体制、企業のステークホールダー(株主、経営者、従業員、債権者、顧客など)の利害調整、そして企業内の意思決定プロセスのことを企業統治やコーポレート・ガバナンスとい
います。そのためには企業内部の秩序的な価値観だけではなく、第三者の視点も重要になります。そういう意味では、アクティビスト・ファンドはガバナンス・ファンドでもあります。
アクティビスト・ファンドは、究極なバリュー投資戦略です。バリュー投資は、株式市場で取引されている株価と比べて、潜在的価値が高い企業を発掘して投資するスタイルです。このように市場価格が企業価値と比べて低い会社は、「割安」と言います。あの著名投資家のウォーレン・バフェット氏はこのように割安な企業に投資するバリュー型であります。
ただ、バフェット氏のようなバリュー型投資は、時間をじっくりかけてその「割安」観が的確価格になるまで保有する「長期投資家」でありますが、アクティビストは違います。あくまでも資本効率性を重視します。そういう意味で、「究極なバリュー型」というのは、受動的に時間をかけるのではなく、アクティビストは積極的に企業に企業価値向上のプランを提案するからです。要は、企業価値向上のイベントをじっと待つのではなく、そのイベントを起そうと経営者に積極的に働きかける訳です。
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