やってみよう!「資産設計チェックリスト」

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

やってみよう!「資産設計チェックリスト」

先週まで、インデックスの仕組みやアクティブとインデックスの比較など、資産設計の考え方を整理できるような内容を取扱いました。理論を学ぶことも大切ですが、同時に実際の自分の資産設計のやり方をチェックしてみるのも大切です。今回は「資産設計チェックリスト」ということで、7つの質問を用意してみました。

−−<資産設計チェックリスト> Yes、Noで回答してみてください。
1.家計簿をつけて、お金の管理をしっかりやっている
2.毎月の積立商品(銀行定期や投資信託)をやっている
3.ペイオフの意味を知っている
4.外貨建ての資産(外国投信や外貨MMF)を持っている
5.自分の資産がどこにどの位あるか、大まかにわかっている
6.金融商品は人にすすめられても自分で納得しないと購入しない
7.株価急落など相場が変動しても冷静に行動できる
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<チェック1> 家計簿をつけたりお金の管理をしっかりやっていますか?家計簿などでしっかりお金の管理をしている人は資産設計の達人になれる資格充分です。自分がどんな状態にあるのかを把握すれば、どのように行動すればよいのか見えてくるからです。お金の管理をはじめると無駄使いをしなくなる、という効果もあるようです。

<チェック2> 定期や投資信託の積立をやっている
毎月の積立は資産設計の強力な武器です。その理由は2つあります。1つは自動的に引き落として積立られることで知らないうちに元本が貯まっていくこと。継続は力なり、です。もう一つは投資信託などでは価格が変動することから定額の積み立てをすることでドル・コスト平均法のメリットを活用できることです。一度に投資を行うよりは資金が分散できる投資方法です。月次積立やカードde自動つみたてを早速始めましょう。

<チェック3> ペイオフという言葉を聞いたことがある
ペイオフ、デフレ、日本版401k、ETF、インデックス・・・金融や経済の用語は時代の変化とともに新しいものが次々に登場します。金融情報の収集を積極的に行いましょう。マネックスメールもそのお役に立ちたいと思っています。

<チェック4> 外貨建ての資産(外国投信や外貨MMF)を持っている為替リスク(円高になったら損をする)を恐れて外貨は一切手を出さないという人もいますが、為替リスクを取らない方がリスクであるという考え方もあります。食料品やエネルギー資源などは輸入しているものが多く、円安になったときこれらの価格が上昇するリスクがあります。外貨資産を保有することでこのような「輸入インフレ」への備えができるからです。また分散投資という観点からも外貨資産を保有することは資産全体のリスクを減少させる効果があります。保有していない人はまずは米ドルMMFなどで少しずつ投資をしてみましょう。

<チェック5> 自分の資産がいくらあるか大まかにわかっている
チェック1のように1円単位でしっかり資金管理をすることも必要ですが、自分の資産全体をざっくりつかんでいることも大切です。例えば為替が1円動いたら、株価が10%動いたら、自分の資産がどうなるか、大体のイメージがあると慌てなくてすみます。円と外貨、株と債券といった区分でそれぞれ○○万円くらいか、わかるようにしておけばイメージできます。

<チェック6> 金融商品は自分で納得しないと購入しない
わからない商品には手を出さない。金融商品でトラブルに巻き込まれるのはこのルールを守らないことからはじまります。運用の手法などが複雑な商品は納得してから購入した方が良いでしょう。またマネー雑誌で紹介されている人気商品、皆が買っているというだけで一緒に買ったりしていませんか。ブームの商品ということは既に価格が値上がりしているということでもあり、買ってからも上昇が続くとは限りません。

<チェック7> 株価急落など相場が変動しても慌てて行動したりしない買った株が少し値下がりしただけで気になってしまう人がいますが、短期的な相場の変動に一喜一憂していては本業に身が入りません。1987年のブラックマンデーの時も、昨年9月の株価急落の時も冷静に行動した人がその後のリターンを享受しました。慌てて行動しないように資産をしっかり分散投資しておきましょう。

さて、皆さんの結果はいかがでしたか?
7つともYesと回答した人は、何も言うことはありません。後は資産設計への道を実践あるのみです。
Yesの数が6−4の方、資産設計の基本は身についています。これから、実際に投資を行いながら、さらに磨きをかけていきましょう。
Yesの数が3つ以下の方、これから資産設計情報で一緒に学んでいきましょう。

資産設計情報ではこれからもお役に立てる情報提供を行っていきます。ご意見ございましたらお気軽にお寄せください。

(マネックス証券 資産設計部 内藤忍)

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こんなこと知りたい、これを書いて欲しい・・・
feedback@monex.co.jp  「資産設計部」宛にお寄せください。

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