貸株サービス − 株式で収益を上げるもう一つの方法

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

貸株サービス − 株式で収益を上げるもう一つの方法

銀行にお金を預けると(今はほとんどゼロですが)金利がもらえます。証券会社に株式を預けると同じように金利がもらえたら・・・・。そんなご要望におこたえしてマネックス証券では、マネックスの口座にあるお客様の株式が自動的に毎日「貸株金利」を生む「貸株サービス」を開始予定です。

「貸株サービス」は今まで、機関投資家しか参加することのできなかった貸株市場に個人投資家の方にも参加できる方法を開発することで可能になりました。日本で初めてのサービスです。

2002年12月下旬サービス開始予定なので少し先の話ですが、このサービスについて今回はまとめました。

● 貸株サービスの仕組み
どうして株を持っているだけで金利がもらえるのでしょうか。それはマネックス証券がお客様の株券を取りまとめて貸出しを行うからです。

貸株サービスをお申込になると、お客様からマネックスに株券が貸し出され、それらをまとめて信頼度の高い他の金融機関に貸し出しされたり、マネックスでの信用取引のために使用されます。

このサービスの開始にあたりマネックスはアイエヌジー証券会社東京支店と提携しました。アイエヌジー証券会社は親会社の格付がAa2、AAマイナス。これは日本国より信用が高い格付けです(2002年9月現在)。株券貸出をすると、お客様は最終的にマネックスから貸株金利を受け取れます。

● 貸株金利はどの位もらえるの?
「貸株金利」(貸株利率)は相場動向によって変動しますが、年利0.1%程度を予定しています。例えば株式200万円の0.1%だと年間2000円。この低金利状況下、無視できない金額になります。

● 貸株サービス、ここが便利
貸株サービスの最大の利点は最初にお申込をいただくだけで、その後購入された株式も貸株サービスの対象になることです。また、貸株サービスをご利用いただいても株式の売買に制約がなく、これまで通り売買可能。貸株金利も自動計算で支払われるので手間がかからないで、貸株金利収入が自動的に入金されることになります。

● 家にある株券や他社にある株券はどうする?
手元にある株券はマネックス証券に入庫すれば貸株サービスの対象になります。また他社に預けてある株券は簡単な手続きでマネックスに移管できます。当面売却する予定のない株など、せっかくならマネックス証券で貸株サービスをご利用されてはどうでしょうか。

入庫、移管の方法はこちらから
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/kabushiki/genbutsu/index.html株式に関する手数料はこちらから
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/tesuryo/ichiran/index.html

● 注意しなければいけないことは?
ご利用の際の注意点もいくつかあります。まず、株主優待と議決権は受け取れなくなります。株主優待目的で保有している場合、注意が必要です。ただし株式分割や新株引受権、新株予約権の権利は調整が行われます。

また、株券は「分別管理」の対象外となります。投資者保護基金による保護対象にはなりません。マネックス証券の信用リスクを取ることになります。今までの分別管理株券との違いについてもお申込前に確認しておきましょう。
そしてマネックスで特定口座をお申込のお客様は貸株サービスをご利用いただく事ができません。また、貸株サービスと信用取引(2002年12月サービス開始予定)を併用することもできないので、これもご注意ください。

● 申込はいつからどうやってできるの?
サービスを受けるにはホームページ上での簡単なお申込みが必要です。申込受付開始時にはマネックスからお知らせをいたします。申込開始までもうしばらくお待ちください。

興味のある方はマネックスのビジタートップページから貸株サービスの説明画面ものぞいてみてください。

今回の話のまとめ−−−−−
12月から始まる予定の貸株サービス。寝かせている株券にも働いてもらおう。せっかくなら、株券をマネックスにまとめて貸株金利を賢く稼ごう。
株主優待がもらえないなど、注意点もしっかり読んでおこう。

ではまた来週・・・。

(マネックス証券 資産設計部 内藤 忍)

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