手元にある株券は証券会社に預けよう

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

手元にある株券は証券会社に預けよう

「たんす株」という言葉をご存知でしょうか。ご自宅や貸金庫に保管されている現物株券のことをこう呼んでいます。遺産相続、証券会社の廃業、持株会の株券などの理由で手元にあるこのような株券が、日本全体で30兆円とも40兆円とも言われています。

株券を記念に手元に持っているのであれば別ですが、何となくそのままになっているなら証券会社に入庫しましょう。

● 入庫のメリット
入庫とは手元にある株券を証券会社の口座に移すことです。入庫すれば株券を紛失したり、災害で紛失してしまうリスクを回避できます。預り料のような手数料を取らない証券会社であれば、入庫してしまった方が安全です。証券会社の資産とは分別して保管されていますので安心です。

● 入庫は意外に簡単
店舗のある証券会社であれば店頭に持参すれば手続きをしてもらえると思います。マネックス証券のようなインターネット証券であれば書留で郵送すれば入庫できます。

マネックス証券に入庫する場合、こんな手順になります。
(1)マネックス証券に事前にご連絡。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/kabushiki/genbutsu/index.html
(2)入庫指示書に必要事項を記入、株券と一緒に書留で郵送

(3)マネックスでの入庫作業が完了すると画面に入庫株式が表示される(1週間程度のお時間がかかる場合があります)

● 入庫先の証券会社はこうして選ぶ
郵送でのお手続きをされる場合、入庫には入庫手数料と郵送コストがかかります。入庫先の証券会社を選ぶには、口座管理手数料や入庫手数料などコストをしっかり確認しましょう。どうせなら入庫手数料がかからない証券会社を選びましょう。また入庫した株券はいずれ売却する訳ですから、株式売買手数料も確認しておきましょう。

入庫手数料は会社によって異なりますが、マネックス証券では入庫キャンペーンということで2003年3月末まで入庫手数料が無料です。

また郵送で入庫の場合は郵便事故の可能性も考え、保険などがかかっている会社の方が安心です。例えばマネックスでは万一郵便事故があった場合に備え、5千万円を上限とする保険をかけています。これも確認しましょう。

入庫は安心で低コストなところを選ぼう、これがポイントです。

● 他の証券会社にある株券も口座振替して集めてしまおう
入庫をするついでに保管料などを取られている証券会社にある株券もまとめてしまうのも良いでしょう。A証券会社にある株券をB証券会社に移管する場合証券保管振替機構での口座振替であればA社にある「口座振替依頼書」へ記入・捺印し、提出するだけです。

● マネックスで貸株サービスを利用する人なら・・
来年の1月からはマネックス証券で貸株サービスも始まります。これはマネックスの口座にあるお客様の株式が自動的に毎日「貸株金利」を生むサービスです。現在実施中の先行申込みでお申込されると0.4%、セゾンカードをお持ちの方だと0.5%の貸株金利を得られます(2003年3月末まで)。残高に応じた受取金利になりますから株式をまとめた方が有利です。

貸株サービスには一定のリスクがありますので、詳しい内容はホームページでご確認ください。
http://www.monex.co.jp/free/kashikabu/

ちょっとした手間をかけるだけで資産設計の効率をアップ。手元に株券を持っている方は早速入庫する証券会社選びを始めましょう。

今回の話のまとめ−−−−−
手元にある株式は入庫した方が便利で安全
入庫は意外に簡単。コストも考えて判断しよう
貸株サービスを利用するなら入庫して受取金利をふやそう

ではまた来週・・・。

(マネックス証券 資産設計部 内藤 忍)

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