今年はじまる新しい商品、サービス

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

今年はじまる新しい商品、サービス

金融の世界では毎年新しい商品がたくさん生まれます。マネックス証券も新しい商品・サービスを追加してお客様の資産設計のお役に立ちたいと思っています。今回は今年はじまる予定の商品・サービスについてご案内します。

●個人向け変動利付き国債
1万円から購入できる国が保証する債券です。10年満期ですが変動金利ということで金利リスクも限定されています。また1年経てば解約が可能です。資産設計の観点からはある程度の資金を振り向けても良いと考え、マネックス証券では販売を行う予定です。

マネックス証券のお客様アンケートでは3割弱の方が購入する、約4割の方がわからない、という結果でした。1月22日に第1回個人向け変動利付き国債の初回金利が発表される予定です。そちらの水準を見てから判断というお客様も多いようです。

第1回の発行分は2月3日から募集申し込みが可能になります。マネックスでは、債券をあまり良く知らない方にもご理解いただけるよう専用の画面を立ち上げました。情報は今後も追加されますので随時ご覧ください。
http://www2.monex.co.jp/j/kokusai/gaiyo.html

●ユーロ
米ドルMMF以外の通貨の取扱いを行って欲しい、というご要望はたくさんいただいております。現在米ドルMMFだけの取扱いですが、通貨分散の観点からはユーロMMFなどの品揃えが不可欠です。マネックス証券でも早急に販売開始できるよう準備を進めています。

外貨運用は米ドル、ユーロが主体になりますが、米ドルとユーロを2対1程度にするのが良いでしょう。ユーロの株式に関しても現状ロスチャイルドファイブアローズ・ヨーロッパ・ブランド・ファンドがありますが、今後さらに品揃えを充実させていきたいと思います。

●貸株サービス
1月15日からサービスを開始したマネックス証券だけのサービスです。3月末まではキャンペーン実施中です。
http://www.monex.co.jp/free/kashikabu/index.html

貸株サービスではお客様からマネックスに株券が貸し出され、それらをまとめて信頼度の高い他の金融機関に貸し出しされたり、マネックスでの信用取引のために使用されます。

画面上からお申込をいただくだけでサービスをご利用いただけます。その後購入された株式も貸株サービスの対象になるので簡単です。また、貸株サービスをご利用いただいても株式の売買に制約がなく、これまで通り売買可能です。貸株金利収入はマネックス証券にお持ちの口座に自動的に入金されます。
当面売却する予定のない株など、この機会に入庫していただけるよう2003年3月末までなら入庫の手数料も無料としました。

入庫、移管の方法はこちらから
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/kabushiki/genbutsu/index.html
貸株サービスには注意が必要な点もあります。株主優待と議決権は受け取れなくなります。株主優待目的で保有している場合、注意が必要です。ただし株式分割や新株引受権、新株予約権の権利は調整が行われます。

また、株券は「分別管理」の対象外で投資者保護基金による保護対象にもなりません。お客様はマネックス証券の信用リスクを取ることになります。

お客様からご要望の多い銘柄選択機能(貸株サービスを利用する銘柄を選択できる機能)も準備を進めています。

●中国株ファンドは?
中国株ファンドもご要望の多い商品です。昨年も書きましたが、ファンドの選択肢があまり無い中でどの商品が良いのか、検討を行っている状況です。長期で運用する資産の一部は中国株式に配分すべきと思いますが、銘柄選択が重要なのは言うまでもありません。早くご紹介できるファンドが見つけ、販売を行いたいと考えています。

●マネックス証券の方針
マネックスではリスクに見合ったリターンが期待できる商品を提供したいと考えています。そしてその判断を個人投資家の方ができるよう、情報開示をわかりやすく行います。

また商品自体がシンプルで理解しやすいものであることも大切であると考えます。金融商品は一般に仕組みを複雑にすればするほどコストがかかります。複雑な商品はわかりにくい上にリターンが下がってしまうということです。
商品・サービスは資産設計に必要なものを部品のように提供し、その組合せはお客様が自由にできるのが理想です。その観点からは商品を抱き合わせで販売するようなことも避けるのが良いと考えています。

部品をどう組合せるかについてはこのコラムでこれからも情報を提供していきます。

今回の話のまとめ−−−−−
新しい商品は自分できちんと調べてから投資判断をしよう
仕組みがシンプルでわかりやすい商品は一般に低コスト
商品、サービスを組み合わせて資産設計を上手にやっていこう

ではまた来週・・・。

(マネックス証券 資産設計部 内藤 忍)

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ご意見ご質問はメール件名「資産設計部」でfeedback@monex.co.jp までお願いします。

マネックスからのご留意事項

「資産設計への道」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

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