2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)
「ワーキング・ウーマンにおくる資産運用のすすめ」は9月3日に4回目の開催となります。インターネットではじめる証券投資−実践編−という内容で今まで以上に充実した内容にしたいと、準備に追われています。
http://www.tse.or.jp/seminar/monex/index.html
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貸株サービスに関する7つの誤解
「貸株サービス」をご存知でしょうか。保有されている株式をマネックスに貸出し、金利を毎月受取るサービスです。私も利用していますが、勉強会などで聞いてみると、名前は聞いたことがあるが、何だかよくわからないので利用していない、という方が多いようです。どうもまだ誤解されている部分もあるようなのでまとめて説明したいと思います。
●誤解1 貸株サービスの申込が面倒くさい
貸株サービスの申込は簡単です。マネックス証券に口座を持っている人であればログイン後の「ホーム」のポートフォリオ概況にある「貸株サービスを申込む」ボタンを押してください。パソコン上での手続きでサービスが利用可能になります。(なお、後日当社から必要書類をお送りしますので、署名・捺印のうえ、ご返送ください。)
●誤解2 貸株サービス中は株の売買や入庫・他社移管が自由にできない貸株サービスはマネックスがお客様の株式の残高を確認して貸株金利を自動的に計算します。したがって売買の制約は今までと変わりません。また追加で買付けた株式は貸株サービスの対象銘柄になりますし、売却するときも通常と同じように売却できます。さらに入庫や移管で増えた分も貸株残高として自動的にカウントされます。入庫も今なら無料です
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/kashikabu/nyuko.html
●誤解3 貸株サービスを一旦はじめるとやめるのが面倒
貸株サービスによる株式の貸出期間はお客様が自由に決められます。つまりいつでも好きな時にはじめて、好きな時にやめることができます。また一部の銘柄だけを貸し出すこともできます(銘柄・数量選択機能)。
●誤解4 貸株サービスは他の証券会社でもやっている
他社に似たような名称のサービスがあるようで、同じようなサービスだと思っている人もいるようですが、原則としてお預かりしている株券のすべてを対象とした貸株サービスを個人投資家向けに提供しているのはいまのところ「マネックス証券だけ」です。
●誤解5 貸株サービスをはじめると株式配当がもらえない
確かに権利確定日に株券を保有していた場合にもらえる「配当金」は受取れません。その代わりに、お客様は配当金相当額をマネックスの口座で受け取れます。マネックスより配当支払日の翌月10営業日目にお客様の証券総合取引口座に自動入金します。
例えば1000円の配当がある場合、通常の配当金は10%源泉徴収されて900円ですが、貸株サービスをご利用の場合もマネックスから900円をお支払いします。ただし配当金相当額は配当所得に該当しませんので、配当控除の対象とはなりません。
●誤解6 貸株サービスの金利は一部の銘柄にしかつかない
マネックスの株式取引取扱銘柄はすべて貸株サービスの対象となります。ただし、一部銘柄につき貸株対象外とさせていただくことがあります。貸株除外銘柄は下記で確認できます。(「ご注意」を選択し「貸株除外銘柄一覧はこちらをご覧ください」をクリックしてください。)
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/kashikabu/index.html
●誤解7 貸株サービスにはリスクがない
貸株サービスをご利用の場合、お客様はマネックス証券の信用リスクを負うことになります。具体的には、貸株サービスをご利用中にマネックス証券が倒産した場合には、お客様はマネックス証券に株券の時価相当額の返還請求権を持つ一般債権者になります。また、投資者保護基金による保護対象にはなりません。
マネックス証券の財務状況はこちらからご覧下さい。
https://www.monex.co.jp/visitor/monex/toshika/zaimu/index.html
貸株サービスの金利はログイン後の「アセットレビュー」の「貸株通帳」でご覧いただけます。貸株金利支払明細を見ると7月分の金利を8月8日に受取ったことがわかります。
もう利用している人もちょっと興味を持った人も一度マネックス証券のウェブの説明画面を覗いてみてください。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/kashikabu/index.html
今回の話のまとめ−−−−−
貸株サービスは面倒なようで実は簡単なサービス
メリットだけではなくリスクについてもしっかり確認しよう
食わず嫌いではなくきちんと理解した上で、利用するかどうか判断しよう
ではまた来週・・・。
(マネックス証券 資産設計部 内藤 忍)
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