投資信託をどう利用すればいいのか

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

投資信託をどう利用すればいいのか

人民元の切上げについて質問を受けることが多くなっています。これについては7月11日のマネックスメールに「人民元が切り上げになったら中国株はどうなる?」というコラムを書きました。下記URLの「バックナンバー」から日付(7月11日)をクリックしてご覧ください。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/joho/monex_mail/index.html
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投資信託をどう利用すればいいのか

本日の日経新聞によれば株式投信への好調な資金流入が続いているようです。最近マネックスでも投資信託の販売が好調です。ちなみに先週1週間のマネックス証券での投信販売ランキングを見るとこうなっています。
(こちらはマネックスのHPで毎週更新されています)

1.トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド
2.HSBCチャイナオープン
3.ブル・ベアセレクト ダブル・ブルファンド
4.日経225ノーロードオープン
5.ブル・ベアセレクト ベアファンド

今回はこれから投資信託で運用しようという方にいくつかのヒントを提供したいと思います。

● 投資信託のメリットは2つ
手数料を払って投資信託で運用するメリットは大きく2つあります。

1.少額で分散投資ができる
2.専門家に運用の代理をさせられる

1つ目は少ない金額で複数銘柄に分散投資できるということ、2つ目は銘柄選択を専門家である代理人に任せることによって運用会社の投資判断のノウハウを活用できる、ということです。

● 少額で分散投資
価格の変動リスクを抑え、安定した運用を行うためには複数の銘柄への「分散投資」が必要ですが、現物株式で充分な分散投資を行うにはそれなりの投資資金が必要です。

投資信託なら1万円で数十銘柄(あるいは数千銘柄)への分散投資ができます。日経225ノーロードオープン、トヨタアセット・バンガード海外株式ファンドなどのインデックスファンドであれば市場全体に連動するようなリターンを期待することができます。同じ投資成果を個別の株式投資で実現しようとする時の投資金額を考えてみてください。

● 専門家の運用
もう一つのメリットはプロの投資判断、です。特に外国株式を銘柄選択して投資する場合、ファンドを使って専門家の知識と経験を活用するのが賢明ではないかと考えています。

外国株式を自分で銘柄選択できるようになるにはかなりの知識と経験が必要です。文化、会計、税制などの違いを理解し、現地の一時情報を入手するための語学能力も必要です。少なくとも私にはできる自信はありません。さらに、米国株などであれば時差の問題も発生します。日本の個人投資家が自分で外国株個別投資を行い、長期的に現地のプロの投資家を上回る実績をあげられる理由は少ないように思います。

● 非効率な株式市場にはアクティブファンドの出番
また効率的ではないと考えられる市場であればファンドマネージャーが銘柄を選択するアクティブ運用のファンドが良いと思います。

HSBCチャイナオープンはその典型です。効率性が低い株式市場では企業調査などによる銘柄選択により市場平均を上回るリターンに実現可能性が高まります。中国の株式市場は例えばNYなどと比べると効率性が低く、アクティブ運用による付加価値が大きくなると思われます。つまり、アナリストなどの市場分析によって超過リターンが得られる可能性が高いということです。

● 良い投資信託を選んで、目的に合わせて使い分ける
投資信託は良いものと悪いものがあります。また良い投資信託であっても自分の運用目的に合った商品を利用しないと意味がありません。少額で分散投資をしたいのか、それとも専門家に運用を任せたいのか。それによって選択する商品が変わってきます。

また毎月の積み立てを利用する方法もあります。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/toshin/tsumitate/index.html1万円からの投資。気に入ったファンドで今から始めてみてください。

今回の話のまとめ−−−−−
投資信託には分散投資とプロの投資判断という2つのメリットがある
インデックスファンドなら好きな市場で少額での分散投資が可能
非効率な株式市場ではアクティブファンドが活用できる

ではまた来週・・・。

(マネックス証券 資産設計部 内藤 忍)

※ファンドに関しての詳細は当社ホームページをご覧ください。
また投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
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