アクティブファンドで投資をする

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

アクティブファンドで投資をする

「祭り」の準備は着々と進んでいます。サイバーショットと但馬牛、両方欲しいという人が多いので、どちらもまとめて賞品にしてしまおうと計画中です。肉、カニ、鍋セット、とどれも写真を見ただけで食欲が刺激されます。食べ物は目で食べるというのが良くわかります。
「祭り」開始まではこちらのキャンペーンをどうぞ。貸株サービス新名称もユニークな作品がたくさん集まっています。
http://www.monex.co.jp/visitor/campaign/top.html
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アクティブファンドで投資をする

日本株投資に注目する人が増えてきました。
TOPIXで見た9月末現在の日本株式の騰落率は1年で+10.61%、半年では+29.29%となっています。半年で市場全体で3割上がったということになります。もっとも3年ではまだ−30.73%とマイナスになっており長期投資が報われるにはまだ時間がかかります。

これから日本株に投資を行おう、と考えたとき個人投資家の運用方法は大きく3つあります。
・株式(あるいはミニ株)を自分で銘柄選択して買う
・インデックスファンドを買って市場と同程度のリターンを狙う
・アクティブファンドを買ってファンドマネージャーに銘柄選択してもらう
● 株式の銘柄選択
株式市場に「非効率性」があると思い、かつ自分がインデックスを上回ることのできる能力があると思うなら個別の株式投資です。銘柄の選択手法は企業のミクロ分析からチャートを使ったテクニカルまで様々です。株式投資は銘柄の分散が行いにくいのでリターンはともかく、リスクはファンドによる投資よりは大きいと言えます。

● インデックスファンド
インデックスに投資する商品としてはインデックスファンドとETFの2つになります。例えばインデックスファンドなら日経225ノーロードオープンがあります。2つの使い分けについてはコツがあるのですが、これについては2002年3月29日のこのコラムで詳しく書きましたのでそちらを参考にしてみてください。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/joho/monex_mail/backno.html
今回は3番目の方法、アクティブファンドについて取り上げてみます。

● アクティブファンド
ファンドマネージャーの運用するアクティブファンドというと「手数料が高く儲からない」というイメージを持っている人が多いようです。しかし実際の基準価額の推移を見ていると、相場の回復過程ではインデックスを上回るファンドが増えています。

例えばマネックスのセレクトショップのファンド分類で国内株式のアクティブ型に分類されているファンドは全部で5本あります。9月末現在の過去1年間の騰落率を見ると次のようになっています。
           
ザ・ファンド@マネックス      +14.06%
DKA株式オープン         +8.28%
三井住友・日本株オープン      +10.01%
IBJITMジャパン・セレクション +19.97%
フィデリティ・日本成長株・ファンド +20.88%
(各社の9月末運用月次レポートより)

● 投資信託の評価はベンチマーク
ファンドの騰落は絶対リターンで見ても評価できません。市場全体が上がっている時にプラスのリターンでも当たり前だからです。市場平均をどの位上回るかが問題になります。比較の対象にする市場平均のことを「ベンチマーク」と言います。

日本株のインデックスとしてはTOPIXを使うのが一般的です。9月末現在のTOPIXの1年間の上昇率は+10.61%。この数字がアクティブファンドの評価の基準になります。ここ1年の相場回復局面ではアクティブファンドが好調であることがわかります。

● 運用レポートを読んでみよう
過去の運用成績は将来を保証するものではありません。また、特定の期間のリターンだけを比較してファンドのクオリティを語るのも本質を見誤ります。
ファンドの選択基準としては過去の実績に加え、投資哲学・方針、手数料などのコストにも注目すべきです。投資哲学・方針については週次・月次で出されている運用レポートをチェックしましょう。レポートの中には上位組入れ銘柄が紹介されているファンドもあり、これも参考になります。

また使っているベンチマークやファンドマネージャーのコメントなどを読めば運用会社やファンドマネージャーのクオリティに大きな差があることがわかると思います。

運用レポートは運用会社、ファンドマネージャーの成績表であり投資家に対するプレゼンテーション資料です。真剣に投資をしようというのであればファンドを購入する前に読んでおくべきです。

今回の話のまとめ---------
日本株に投資をする方法は個別株だけではない
運用能力の評価はベンチマークで比較する
投信を買う前に運用レポートを読んでみよう

ではまた来週・・・。

(マネックス証券 資産設計部 内藤 忍)

※ファンドに関しての詳細は当社ホームページをご覧ください。
また投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。
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