手数料無料!株式ミニ投資

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

手数料無料!株式ミニ投資

株式投資をはじめようという人が増えています。でもせっかくやる気になっても元手があまりないからはじめられない人も多いのではないでしょうか。
例えば10万円で株式投資をしよう、という場合3つの選択肢があります。1.株価が比較的低い低位株を購入
この場合購入できる銘柄に低位株に限定されてしまいます。ちなみに10万円以下で買える単元株はこちらになります(先月末の終値で計算)。
http://www.monex.co.jp/visitor/campaign/2004/minikabu/shogaku.html
2.株式投資信託を購入
1万円から分散投資が可能です。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/toshin/ichiran/index.html

3.株式ミニ投資を購入
株式ミニ投資とはミニ株のことです。マネックスの300銘柄はこちら
http://www.monex.co.jp/visitor/campaign/2004/minikabu/toriatsukai.html
この中で一番分散投資効果があるのは2.ですが、自分で好きな銘柄を選んで投資したいという場合選択肢は1.か3.になります。マネックス証券では4月30日(金)の注文分までミニ株300銘柄の買付・売却とも無料です。今回はこのミニ株を研究してみます。
(※以下はマネックスのミニ株についての内容になります)

●株式ミニ投資(ミニ株)とは?
まず簡単におさらいしておきましょう。ミニ株とは株式の通常の売買単位(1単元) の10分の1単位で取引できる商品です。例えば、ある会社の単元株数が100株の場合、1株1,000円だとすると通常は10万円が最低投資金額ですが、ミニ株だとその10分の1の1万円から購入することができます (手数料・消費税は別)。

一日にご注文いただける注文数量はミニ株売買単位の9倍までです。先ほどの例で言えば単元株が100株の銘柄の場合は、10株〜90株が注文可能数量です。

●ミニ株のメリット
何と言っても個別銘柄を少額で投資できるのが魅力です。

例えばトヨタを通常の株式(単元株)で購入すると40万円弱の投資資金が必要です。ミニ株であれば4万円弱で投資できますので少ない資金で優良銘柄に分散投資したいという場合便利です。

●ミニ株のデメリット
少額投資、しかも今なら手数料無料だからといって良いことばかりではありません。ミニ株にはデメリットもあります。

まず、ミニ株では指値注文はできません。前日に注文を入れて、その次の日の寄付の価格で約定することになります。つまり、日中にタイミングを見てから投資するといった機動性はありません。いくらで買えるかも約定してからではないとわからないのです。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/kabushiki/minikabu/index.html
また手数料は通常割高になります。手数料無料期間はもちろん低コストと言えますが、きちんとチェックする必要があります。

さらにミニ株を保有していても株主総会に出席する権利はありません。ただし配当金や株式分割についてはミニ株であっても保有残高に応じて権利を得ることができます。そして株主優待についても注意が必要です。

●ミニ株の株主優待はどうなるのか
株主優待については証券会社によって取扱が異なります。

マネックスのミニ株では株主優待物が付与される場合、可能な限りお客様に還元することになっています。換金できるものに関しては換金して、保有残高に応じてお客様の口座に振り込むことになります。その換金、分割が困難な場合、
分割可能な範囲で複数のお客様に抽選により配分しています。ミニ株株主優待物の抽選結果はWeb上で公開しています。手前味噌ですが、これはかなり良心的な対応ではないかと思っています。

●売買手数料無料で単元株を得る方法
ミニ株手数料が無料だということで、ミニ株を複数回に分けて買い付け実質的に手数料無料で単元株を手に入れようと考える人がいると思います。

例えば、1単元が1000株の銘柄で、500株の買付を無料期間中に2回行い1単元にまとめれば手数料は無料です。

ただし、この場合約定日が2日に分かれてしまい、前日注文で寄付きでの購入になりますので、自分の思いとおりの価格で買えるとは限りません。手数料節約にこだわるあまり、思いとおりの取引ができなければ本末転倒です。

●同じ10万円の投資なら・・・
はじめての投資をミニ株ではじめるのが良いのかどうかは、銘柄選択が自分でできるのかどうか次第です。ミニ株で複数銘柄に分散投資できても、自分で選択して市場を上回るリターンが上げられるかどうかは別問題だからです。
銘柄を選ぶ自信が無ければ、ファンドマネージャーという運用のプロに任せるのも勇気ある意思決定です。

今回の話のまとめ---------
ミニ株は少額分散投資を可能にする1つの選択肢
ミニ株にはデメリットもあるが手数料無料期間なら取引コストは下がる
銘柄選択ができなければリターンが得られないのは通常の株式投資と同じ
ではまた来週・・・。

(マネックス証券 資産設計部 内藤 忍)

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