2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)
投資は勉強しないと成功しないというのはこのコラムでも何度も繰り返していっていることです。「カモにされない」つまりインデックスを上回る運用を実現するには市場に参加している他の人を上回る、知識・情報などを持っていなければならないからです。
しかし残念なことに日本の学校教育では投資、資産運用について体系的な教育を提供しているところはありません。証券投資を教えるファイナンスの授業が大学の経済学部にあったとしても、そこでは健全な資本市場の発展、効率的な市場とは、といったあまり投資の役にすぐには立ちそうにない理論が教えられています。
どうやら日本の教育は実学を軽視する傾向があるようです。素直にお金を儲けたい、お金を殖やして人生の夢・目標を実現する方法を知りたいという実学はレベルの低いものと位置付けられているからでしょうか。それともそもそもお金の話をすること自体があまり品の良くないことで、学校教育にそぐわないと思われているのでしょうか。
結局、現実的に役に立つと思われる投資や資産設計の勉強は学校教育以外でやっていくしかありません。自分で何かを学びに行くというアクションを起こさないと勉強する機会は得られないのです。
●勉強する機会
そんな勉強をする機会はマネックス証券でも勉強会という形で提供していますが、セミナーや勉強会をビジネスにしている会社がいくつか誕生しています。
例えば株式会社クラビスはマネックス・ビーンズ証券の勉強会のビデオ・DVDの販売もお願いしている会社で、元々は不動産投資に関してのセミナーなどにに強みを持っている会社です。
マネックス証券時代の2004年春に販売を開始したビデオ・DVDは1年で販売5千本を突破。予想以上にのヒット商品になりました。
http://www2.monex.co.jp/marketcafe/benkyo/index.html
一方の¥塾(エンジュク)という会社はクラビスのライバルとして最近メキメキ力をつけてきた会社のようです。こちらの会社とは直接のお付き合いはありませんし、セミナーを見学したこともありませんがクラビスさんのスタッフ曰く「すごいライバルが出現しました」とのことです。
●勉強会・セミナーの選び方
このような勉強会・セミナーを企画運営する会社は品質管理と企画能力が競争力のカギになります。開催したセミナーの満足度が高ければリピーターが増えますし、評判が悪ければ参加者が集まらなくなり会社として経営が成り立たなくなってしまいます。
また優秀な講師をどうやって見つけるか、参加者のニーズに合ったセミナー企画をいかにスピーディに開催までもっていけるも他社との差別化の要因になります。最近ではBlogや書籍で評判になっている人を講師に呼ぼうと2社が競争してアプローチするといったことも頻繁に発生しているようです。
勉強会を選択する側にある個人投資家としては、このように会社同士で競争し選択の幅が広がるのは好ましいことです。
良い勉強会とは講師の話がわかりやすく、内容が実際に使えるものであるということが前提でしょうが、見分ける方法としては
(1)過去に複数回実施されていること
(2)過去の実績で参加者の満足度が高いという結果が出ていること
(3)参加して得られる期待利益が参加費用を上回ると予想できること
が最低でも必要ではないかと思います。ホームページなどで過去の開催実績は確認できますのでよく読んでから参加しましょう。
●マネックス・ビーンズ証券の勉強会
マネックス・ビーンズ証券も負けてはいられません。合併してからも今までのマネックス証券同様、勉強会は最低でも毎月1000人動員規模で続けていきます。満足度をお客様に得ていただけるようにアンケート調査を実施して品質管理を行っています。アンケートの結果無くなってしまった勉強会もあります(講師にとっては毎回スリル満点です)。
http://www2.monex.co.jp/marketcafe/benkyo/hyouka.html
(過去の勉強会の参加者からの評価)
今後さらに勉強会をより良いものにするためにはお客様からの要望・意見といったフィードバックが大きな力になります。
feedback@monex.co.jp に是非勉強会についてのご意見、ご要望を送ってください。たくさんの建設的なメールは新しい勉強会の企画、品質の一層の向上につながるだけでなく、マネックス・ビーンズ証券マーケティング部の勉強会担当者をさらにやる気にさせるのです。
ご協力を是非お願いします。
今回の話のまとめ---------
●カモにされないために投資には勉強が必要
●選択肢は増えてきたが良い勉強会を選んで参加することが重要
●マネックス・ビーンズ勉強会の品質向上にはお客様のフィードバックが一番-----
EXTENDED BODY:
マネックスからのご留意事項
「資産設計への道」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。