お鮨とオルタナティブ投資

先日、つぶやきを毎日書いている方とお寿司を一緒に食べる機会がありました。（その時の顛末はマネログで6月22日の「鮨屋との恋」をご覧ください）http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

その日はマネックス創業時からお世話になった大切な方との食事であったのですが、出てきたお鮨には本当に参りました。今まで食べたお鮨の中で最高、と言い切れる位のインパクトがあったのです。

お鮨といっても回転すし、普通のお鮨、そして最高のお鮨では別物です。回転鮨も最近はネタも新鮮で安くて美味しいのですが、最高のお鮨は新鮮さだけではない付加価値があり、それを評価する人がいるからあの値段でも経営が成り立っているのです。そんなことを考えていたら、オルタナティブ投資商品もお鮨と同じではないかと思いつきました。

●ファンドの選別はネタ選び
ファンドを選ぶのは鮨職人がマグロを選ぶのと同じで目利き能力が必要です。素人にはわからない職人の技が必要なのです。そしてもう1つは独自の仕入れのルートを持っているかどうか、です。

ヘッジファンドは株式のように取引所で誰でも買えるような商品ではありません。最高のマグロは築地には来ない、といわれるように独自の人脈がないと優れたヘッジファンド運用会社にコンタクトすることすらできないのです。
●ネタに付加価値を与える必要性
よいマグロが手に入ってもそれだけでは不十分です。それをどのように鮨に仕上げるかが次の職人の技です。またマグロだけではなく貝や白身、穴子や海老と鮨のネタにはバリエーションがあれば「おまかせ」で安心できます。

ヘッジファンドで言えば、1つのファンドだけではなく複数の戦略のファンドを組合せ全体での仕上がりを考えるようなファンド・オブ・ファンズにしてある方が個人投資家には投資しやすい商品設計と言えるでしょう。

●オルタナティブ投資は玉石混交
個人が購入できるオルタナティブ投資商品は最近は増えてきました。しかしヘッジファンドだからといってどれでも儲かる商品というわけではありません。
どんなものでも同じですが、黎明期には市場に大量の参入者が出てきます。そしてしばらくするとその中の玉は生き残り、石は消えていく。そして良いものだけがお客様の支持を受けることになるのです。

ネット証券も1999年の株式売買手数料完全自由化の頃は100社に迫る勢いでしたが、今では上位5社に絞り込まれてきています。個人投資家に提供されているヘッジファンドも今のブームが過ぎれば淘汰が進むのではないか、と思っています。

●ヘッジファンド＝ハイリスク・ハイリターンではない
ヘッジファンドに対するもう1つの誤解はリスクが高いという誤解です。もともと「ヘッジ」という言葉からもわかるとおり、ヘッジファンドは市場の方向性に左右されない運用成果を目指すものが多く、リスクも商品によって様々です。

さらに複数のファンドに分散するファンド・オブ・ファンズ型の商品になると戦略の異なるヘッジファンドが組み入れられることからリスクをコントロールすることが容易になります。

ヘッジファンド商品を購入する時にはどのくらいのリスクがあるかについても調べておく必要があります。

●高級鮨をリーズナブルに
さて、そんなヘッジファンド商品も美味しいお鮨と同じで値段が高いとなかなか手が出ません。ファンドの値段とは投資単位と手数料のことです。

今回マネックス・ビーンズ証券で販売を予定している「アジア　フォーカス」は最低投資単位が50万円から。販売手数料も最高で2.1％と、ファンド・オブ・ファンズ型のオルタナティブ投資商品としては思い切った数字にしてみました。
高級鮨をお手ごろ価格で、がコンセプトです。

●説明会で確認してください
本当に高級鮨なのか？独自のルートで仕入れた質の高いネタが本当にあるのか？それらを1つにまとめる職人の仕事の腕は信用できるのか？

それを知っていただくためにファンドの説明会を開催いたします。
http://www2.monex.co.jp/marketcafe/benkyo/index.html

当日は目利きの職人（MAIの運用担当者）からファンドの選び方、そして組み合わせることによるメリットなどを具体的に説明する予定です。東京と大阪だけの開催で申し訳ありませんが、真っ当なオルタナティブ投資をはじめたいという方は是非お申込ください。

今回の話のまとめ---------
●ヘッジファンドもお鮨も職人の目利きがすべて
●複数ファンドに投資する「仕事のしてあるファンド」を選ぼう
●ファンドの説明会に是非いらしてください（来られない方申し訳ありません）-----
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