MAIは何をしているのか?

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

MAIは何をしているのか?

良く聞かれるのですが、私のいるマネックス・オルタナティブ・インベストメンツ(以下MAI)はオルタナティブ投資のゲートキーパー会社です。ゲートキーパーというのは自分が運用を自ら行うわけではなく、運用しているファンドの選定、モニタリング、入替、を行う役目を担っています。

 現在運用対象となっているのは今年の7月に設定された「アジアフォーカス」です。シンガポールの運用会社フルトン社と日本とアジアのヘッジファンド約30社を選別してファンドの資金を投入しています。
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3210/alternative/index.htm
●目利きが毎日ファンド探しに熱中している
 MAIのファンドマネージャーとしての役割を担っているのは渋沢健、白木信一郎、をはじめとする運用チームメンバーです。彼らは毎日良いファンドを世界中から見つけてきて評価すること、現状投資しているファンドの運用状況をチェックすること、ファンド全体のリスク、実績、を確認し今後のマーケットの見通しから組み入れるファンド構成を考えることを行っています。つまりこのファンドの「目利き役」ということになります。

 彼らは香港、シンガポール、アメリカ、ヨーロッパ、国内というように頻繁に出張を繰り返し、優秀と言われるファンドの運用担当者に会ってファンドの目利きをしています。また既に投資しているファンドについても定期的なコンタクトを取り、チェックする作業も欠かせません。株式のように四季報があるわけではないヘッジファンドの選択はとても手間のかかる作業なのです。
渋沢、白木のプロフィールはこちら
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3210/alternative/afof_shikumi.htm

●ナゼMAIは設立されたのか
 マネックス・ビーンズ証券というネット証券会社に続き、ナゼMAIは設立されたのでしょうか。そこには機関投資家と同じものを個人投資家に提供するという旧マネックス証券時代からの基本理念があります。オルタナティブ投資は大口の投資家を対象としたものが中心で個人投資家が安心して買えるような良いファンドが無いのが現状でした。そこで「自分たちが必要と思うものを自分たちで作る」という発想からフルトン社、第一勧業アセットマネジメント、といった会社と一緒にファンドをゼロから作り上げることにしたのです。

 株式手数料の引き下げ、抽選によるIPO、コンテンツの証券化ファンド、リアルタイムの為替取引・・・旧マネックス証券時代から提供してきた商品・サービスはすべてかつては大口機関投資家にしか提供されていないものをネットの力で小口化、公平化を実現しようという考えが根底にあります。

 アジアフォーカスは約30本のヘッジファンドを組み入れることによって個人投資家の方が1本でオルタナティブ投資の分散投資が実現できるようになっているのです。

●アジアフォーカスの運用状況
 アジアフォーカスの運用状況はマネックス・ビーンズ証券のWebでも日経新聞の朝刊でも基準価額を確認できます。10月に入って9月末時点の投資先ファンドの運用状況がMAIに次々とレポートされてきています。9月はヘッジファンドの運用は良好であったようです。運用実績が確定する度にアジアフォーカスの基準価額に順次反映されていきます。今後の基準価額をご確認ください。
 このファンドの運用目標は円ベースでの絶対収益の確保、となっています。充分に分散されたポートフォリオから着実なリターンを投資家の皆様に実現できるようしっかりと運用を続けてまいります。まだご購入されていない方も商品内容をご覧ください。

●オルタナティブ投資活用法
 オルタナティブ投資については保有する金融資産の最大10%を目安に組み入れることをおすすめしています。例えば1000万円の金融資産を持っている人なら100万円くらいまでは投資しても良いのではということです。

 ただし、投資先の選択には要注意です。投資するヘッジファンドを自分で探すのは困難なこと。専門家の目利きを見つけて、その人が信用できるかどうかを目利きする「目利きの目利き」をしてから投資をはじめるのが良いでしょう。
 そして相場環境にかかわらずプラスのリターンを実現するという運用目標からすれば投資のタイミングはあまり関係ないと言えます。相場環境にかかわらずリターンが期待できるのであれば、早く投資するのが合理的であるからです。
 オルタナティブ投資に関しては情報がなかなか得られないのが現状ですが、マネックス・ビーンズ証券ではオルタナティブ投資の勉強のためのメールマガジン、マネックス<オルタナティブ>メールを発行しています。今月から月2回の定期発行で新創刊です(登録は無料)。今なら抽選で上海蟹が当たるキャンペーンもやっています。
無料のメール登録はこちらから
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news5103.htm
 このようにMAIは運用を行い、個人投資家の皆様に情報提供を通じ一人でも多くの方にリスク分散の一環としてアジアフォーカスを活用してもらえるように日々活動しています。アジアフォーカスへ、もう投資している方、これから投資を検討している方、まずは情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。
今回の話のまとめ---------
●分散投資は資産全体でもオルタナティブ投資の中でも重要
●オルタナティブ投資はファンドを選ぶのではなく目利きを選ぶ
●投資している人もしていない人もまずは無料のメールマガジンから

 ではまた来週・・・。

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