2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)
気がつけばもう2月。今年も2ヶ月目に入っています。ちょっと前に今年こそ!と目標を立てたのに、何となく時間が過ぎてしまい少し焦っている方もいるのではないでしょうか。
■ 夢や目標は紙に書く
夢や目標は頭の中で漠然と考えるだけではなく、具体的に紙に書いて視覚化すると実現可能性が高まると思います。なぜなら私自身、実現できなかったやりたいこと、実現したいことが紙に書いて毎日眺めるようにしたら実現したという経験があるからです。目標が具体的になって、自分が何をすべきかが明確になったからではないかと思っています。
資産運用も同じように具体化が必要です。漫然とお金を殖やしたい、と考えるより、「いつまでにいくら」という数値化した目標を立てることが大切だと思っています。
実は私の手帳にも自分のビジョンとミッション、「いつまでにいくら」が書いてあります。拙書「資産設計塾 実践編」の付録についている目標管理シートをコピーしてシステム手帳にはさんであるのですが、いつでも見直すことができ、視覚化する効果があるのです。
ビジョンとミッションによる合理的投資とは?
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/005642.html
それ以外にも気になる投資本をメモしたいときがあったりしますが、住所録のページに書き込んで管理したりしています。投資の成果もまとめて管理したいのですが、普通のシステム手帳のリフィルでは資産運用に必要な情報を管理するのに使えるものがなかなかみつからずちょっとストレスがたまります。
時間と手間とストレスがかからず、いつでもビジョンとミッションに基づく資産設計ができるような手帳があれば、と思うのですが既製品では限界があるようです。
■ 自分仕様の手帳
昨年末に何人かの手帳の達人の方と一緒に手帳活用術の書籍を出版させていただきました。すると、驚いたことに私以外の4人の方は自分専用の手帳をプロデュースしていたのです。
手書き実物手帳が掲載された手帳の本
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=monexinc-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4796655530&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr
自分の目的に沿って例えば和田裕美さんなら営業担当者が成績を上げられるように、熊谷正寿さんであれば夢、行動、思考を書き込めるように、と手帳を自分仕様に作っているのです。
残念ながら世の中に「資産設計」手帳はありません(投資手帳というのはあるようですが)。何だかとてもうらやましくなりましたが、無ければ自分で作るしかありません。理想の「資産設計手帳」を勝手に考えてみました。
■ 「資産設計手帳」構想
「資産設計手帳」は人生の夢・目標を具体化し、それを長期分散投資によって実現するために活用できる管理ツールを目的にします。例えばこんな構成はどうでしょうか。
<目標管理シート>
ビジョンとミッション、いつまでにいくら、を書いて一覧できる見取り図。<資産管理シート>
3ヶ月に1回資産をモニタリングするためのシート。6つの資産の比率が計 算でき、後から資産運用状況を簡単に確認できるもの。
<投資書籍リスト>
長期分散投資に役立つ書籍の一覧表。自分で見つけた本も追加記入できる 追加式。
<投資理論のまとめ>
リスクとリターンから始まって、分散投資の効果、リバランスの効果、バ リューとグロース、など資産設計に必要な理論の集大成。
<投資チェックリスト>
資産運用で失敗しないためのチェックポイントをまとめたもの。自分の資 産運用を見直すときに活用できるリターン向上ツール。
<金融市場データ>
株、債券、為替などの長期の市場データ、各市場の変動率、相関関係、な ど資産運用に必要な過去データ。
<資産設計に活用する金融商品の一覧>
株式、債券、投資信託など金融商品の活用法の紹介と税金など必要な知識 のまとめ。
こんな手帳を一緒に開発してくれる会社はどこかに無いでしょうか?ニーズがなければ商品化は無理でしょうが、ご要望が多ければマネックスメールオリジナル「資産設計手帳」を読者の皆さまとさらにアイディアをふくらませて企画してみたいと思います。
ご意見、ご要望を是非お寄せください
feedback@monex.co.jp
今回の話のまとめ---------
●自分の夢や目標の実現可能性を高めるには紙に書いて見ること
●「資産設計手帳」があれば資産設計がもっと簡単にできる
●マネックスメールオリジナル「資産設計手帳」を作ろう
ではまた来週・・・。
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