2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)
今週の水曜日、セゾン投信の中野社長とマネープラス編集長の荒木さんと一緒に「人気投資信託の魅力セミナー」でパネラーをさせていただきました。(現在発売中のマネープラス8月号でも特集記事が掲載されています)
掲載号「マネープラス」最新8月号プレゼント(7月29日締切)はこちら
http://www.monexuniv.co.jp/news_media/2007/07/5_6.html
テーマは分散投資でした。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとマネックス資産設計ファンド。2つのバランス型ファンドを取り上げ、商品選択から活用法まで90分。熱心な参加者の方が200名以上集まり、会場は熱気に溢れていました。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(以下セゾン)
http://www.saison-am.co.jp/fund_g/index.html
マネックス資産設計ファンド(以下マネックス)
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news7017.htm
■それぞれのファンドの違い
バランス型ファンドと言っても、中身は様々です。アセットアロケーションというより単に異なる種類の資産を機械的に組み入れただけのファンドも存在します。セゾンとマネックスを比較しても
・不動産の組み入れ(マネックスはあり、セゾン投信はなし)
・外貨の比率(マネックスは50%以下、セゾンは約85%)
・変動率(マネックスは8%程度、セゾンは10%程度)
というように意外に大きな差があるのです。
バランス型ファンドを選ぶときは、このような資産の配分比率について確認しておくだけではなく、コスト(ノーロードが原則、信託報酬も1%以下のものを)、それぞれの資産の運用(上記2ファンドはどちらもインデックス運用になっています)の3つのポイントから選択するようにしましょう。
■既製服からオーダーメイドへ
バランス型ファンドはいわゆるお任せファンドとも言えます。自分では比率を考えなくて良いのが便利でもありますが、自分の理想の資産配分に出来ないという限界もあります。
例えば、コモディティ(金や原油などの商品)、ヘッジファンド、ハイイールド債券などは上記2ファンドには組み入れられていません。またセゾンには不動産が、マネックスにはエマージング株式が入っていません。また日本株はどちらもインデックス運用ですが、バリュー投資や中小型株運用を組み入れたいというニーズもあります。
バランス型ファンドはファンド単体でアセットアロケーションが完結するようにデザインされているので、自分で株式を購入したり、FXを取引したりすると逆に資産全体のバランスが崩れてしまう可能性があるのです。
バランス型ファンドとはスーツで言えば、既製服です。着慣れてくるといずれ自分でオーダーしたスーツが欲しくなってきます。着心地が良いもの、資産運用で言えば、相場の変動に一喜一憂することなく長期で続けられるポートフォリオが自分にとって最適なものと言えます。でも体型が変わるとサイズが変わるように資産運用も年齢や資産規模、家族構成、運用目標などによって変わっていくものです。
オーダーメイドと言っても難しいことはありません。自分で比率を決めてその中に商品を組み入れていくだけのことです。そして年に1回程度、比率を見直し、ズレた分だけ調整を行うリバランスをかける。このような方法なら投資にかかる時間は年間で数時間。時間をかける価値は充分あると思います。
オーダーでスーツを注文する人はファッション雑誌で情報収集してセンスを磨いたりするものです。オーダーメイド運用をやってみたい人は、マネックス・ユニバーシティのネットサービスをご利用ください。
ネットで学ぶ投資(マネックス証券に口座をお持ちの方は無料で受講可能)http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G800/mu/mc_index.htm
今回の話のまとめ---------
■バランス型ファンドと言っても中身は千差万別
■コスト、配分、運用方法の3つをしっかりチェックする
■バランス型ファンドで経験を積んでオーダーメイド運用を実現しよう
ではまた来週・・・。
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