2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)
「マネックス資産設計ファンド」は、内外の株式、債券、不動産という6つの資産に分散投資し、各資産への投資はそれぞれのインデックスに連動を目指すマザーファンドへの投資の形を取っていることが特徴の投資信託です。
マネックス資産設計ファンド<育成型>
http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/syohin/tousin/kihon/guest?MeigCd=++0035020000
このようなインデックス運用のバランス型ファンドの存在価値については、否定的な意見を持っている専門家の方がいらっしゃいます。しかし、私は個人投資家には必要な商品だと思っています。
「資産設計ファンド」を自分で作ろうとするとどうなるか?
http://lounge.monex.co.jp/column/shisan/2009/02/06.html
必要性の有無よりも、実際にどのような運用になっているかという中身を議論する段階に来ているのです。
■「マネックス資産設計ファンド」に本気で向き合ってみる
このようなインデックス運用のバランス型ファンドは、各社が様々な商品を販売するようになりました。ネット証券はマネックス証券以外の大手各社もそれぞれの専用ファンドを立ち上げていますし、セゾン投信のような直販でバランス型ファンドを販売しているところもあります。
実は今回、「マネックス資産設計ファンド」に関するオンラインセミナーに参加することになりました。
『マネックス資産設計ファンド』の新アセット・アロケーションについてhttps://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/1154
「マネックス資産設計ファンド」はこの手のファンドの草分けのような存在ですが、設定から2年以上が経過し、商品性について、私自身も次のような疑問を持っているのです。
<質問1>ナゼ、新興国が投資対象に入っていないのか?
外国株式、外国債券については、インデックス運用で資産配分されていますが、どちらも先進国だけのインデックスです。新興国株式や新興国債券のインデックスファンドが買えるようになっている現在、新興国を投資対象に入れていないのは、意図的なものか、それとも当初設定時の制約によるものなのか、確認したいものです。
<質問2>ナゼ、コモディティが投資対象に入っていないのか?
資産の種類としては株、債券、不動産と投資対象が幅広く分散されていますが、ナゼか原油、金などを含むコモディティ(商品)は含まれていません。商品のインデックスファンドは直接投資できないという制約がありますが、ナゼ組み入れをしないのかについて本当の理由を聞いてみたいものです。
<質問3>イボットソンのアドバイスは投資リターンに貢献しているのか? 「マネックス資産設計ファンド」が他のバランス型ファンドと異なるポイントとして、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンからのアセットアロケーションの助言を受けていることがあります。過去データに基づき、最適と判断する比率を計算し、それを基本の配分比率にしているのです。
このような資産配分の決定によって他のファンドのようにわかりやすい比率で運用する場合に比べ、高いリターンは実現できているのでしょうか。つまりイボットソンのアドバイスには付加価値があるのか、という疑問です。
今回のセミナーはせっかく参加するのですから、単なる運用状況の報告やアセットアロケーションの話だけではなく、できる限りご覧になる方の疑問を解決できる内容にしたいと思っています。
そこで、アンケート画面を作成してもらい、事前に個人投資家の皆様から広くご意見を承ることにしました。
「マネックス資産設計ファンド」セミナーに関するアンケート
https://research-ssl.ann-kate.jp/open/?key=fbs79xAZ5NTRLBwK
(全てのご質問に回答できない場合もありますので予めご了承ください)
ファンドを保有されている受益者の方も、これから購入を検討している投資家の方も是非ご覧頂ければ幸いです。
では来週の木曜日の夜にお会いしましょう。
<追伸>
資産設計に関しては下記のコラムもご参考になさってください。
これからの投資をどうするのか?一緒に考えてみましょう
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2009/news903s.htm
投資手帳ブログでは毎週投資のヒントが更新されています。動画も見られますhttp://d21blog.jp/investment/
今回の話のまとめ---------
■ インデックスバランス型ファンドは中身の議論をする段階になった
■ 「マネックス資産設計ファンド」にも運用方法の疑問がある
■ セミナーで聞きたいことを事前にメールで送ってみよう
では、コラムはまた来週・・・。
(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)
内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
http://www.monexuniv.co.jp/
マネックスからのご留意事項
「資産設計への道」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
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