2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)
先週のこのコラムでは、ゴールデンウィークに読む7冊の書籍をご紹介しました。私もその中の1冊「ウォール街のランダムウォーカー」を5連休中に日本語版で再度読み返し、さらに先月手に入れた英語版でも読んでみました。
5連休に読む7冊の書籍のご案内(バックナンバー)
http://lounge.monex.co.jp/column/shisan/2009/05/01.html
投資関係の書籍に限らず古典的な名著には毎回発見があるものですが、今回気合を入れて読んだ理由は、著者のマルキールさんが来日する際に連載コラムを書いている日経マネーの誌上インタビューをさせていただくことになったからです。
マルキールさんと言えばインデックス運用の伝道師とも言うべき存在。来日する機会は滅多にありません。貴重なチャンスをしっかり活用すべく、入念に準備をして当日に臨みたいと思っています。
そこで「ウォール街のランダム・ウォーカー」だけではなく、もう1冊の代表作である「中国株投資の王道」も並行して読んでみることにしました。中国への個人投資家の投資指南がテーマの本ですが、2冊を読み比べるとマルキールさんの投資に関するスタンスがより明確になってくるのを感じました。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4532352606?ie=UTF8&tag=monexuncojp-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4532352606
「中国株投資の王道」(バートン・マルキール著)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4532352991?ie=UTF8&tag=monexuncojp-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4532352991
■ 投資とはサイエンスではなくアート
正直に言うとこの2冊の本の著者が同じ人だというのは意外な感じがしました。と言うのは、前書が徹底した市場の効率性を前提に投資手法について明快な指針を示すクールなアプローチなのに対し、2冊目の本は高いリスクと引き換えに高いリターンが期待できる中国という成長市場への熱い思いが行間から滲み出ているように感じたからです。
投資とは算数のように答えが1つに決まっているサイエンスではなく、マルキールさんも書いているように「男女の道にも似たアートの世界」なのです。
2冊の本は先進国の効率的市場を舞台にした作品と新興国の効率性の低い市場を舞台にした作品という違いがあります。2つのマーケットにアクセスできる我々日本の個人投資家にとって知りたいことは、
・2つの市場に資金をどうやって配分していったら良いのか?
・2つの市場でどんな運用をしたら成功の可能性が高まるのか?
ではないかと思います。この疑問をまずは直接聞いてみようと思っています。
■ マルキールさんへの質問を募集します
本コラムをお読みの皆様からもマルキールさんへの質問を募集したいと思います。以前、同様の企画があった時、さわかみ投信の澤上篤人社長への質問を募集したところ30通以上のメールを頂いて関心の高さに驚いたことがあります。
さわかみ投信に行ってきました(バックナンバー)
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/007890.html
今回も皆様からの質問をまとめて整理し、聞いてきます。すべての質問に回答してもらえるとは限りませんが、ご期待ください。
ご質問はこちらのメールアドレスまで
mailto:mupresent@monex.co.jp
件名を【マルキールさんへの質問】にしてください。締め切りは5月14日までとします。もちろん日本語で構いません。
対談の結果はこのコラムや日経マネー6月発売号などでご報告する予定です。
今回の話のまとめ---------
■ マルキールさんはインデックス投資の教祖とも言うべき存在
■ 一方で中国株投資に関しては先進国株式と違ったアプローチを提案
■ 質問のある方は遠慮しないで疑問点をメールしてみよう
では、また来週・・・。
(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)
内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
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