来年から「続けられる人」になるための7つの工夫

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

来年から「続けられる人」になるための7つの工夫

資産運用に継続が大切であることは、このコラムをお読みの方であればご理解いただけると思います。実は、資産運用以外の分野の専門家にお話を聞いても継続することが成果を生み出すという共通点があることに気がつきます。
例えば、筋トレです。

ベストセラー「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」の著者で、以前マネックス・ユニバーシティの動画にもご出演いただいた、山本ケイイチさんは、新刊「人生を変えるフィットネス」でも「続けることを続ける」ことの大切さを書いています。

「人生を変えるフィットネス」山本ケイイチ
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また、今や著書の販売が累計300万部を超える、東進ハイスクールの看板講師安河内哲也さんの本を読んでいると、本を書いてもなかなか売れなかった頃の話が出てきます。あきらめないで続けられたのは、本は出し続ければいつかベストセラーが生まれる、という言葉だったと書いています。思うとおりの成果が出なくても続けることができれば、いつかそれが花開くときが来るのです。
「できる人の教え方」安河内哲也
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このようにビジネスでもプライベートでも、正しい方法で続けることが成果を出すための王道ということが言えます。

では、投資を続けるために必要なことは何でしょうか?続けるための7つの工夫をまとめてみました。


工夫1.「仕組み化」する

私は、資産の状況を把握するために私は資産管理シートというフォーマットを作って管理しています。一旦このような管理の仕組みを作ってしまうと、後は時間をかけずに自分の資産全体を自動的に管理できるようになります。なるべく時間と手間のかからない自分の型を確立してしまうことです。


工夫2.ご褒美を作る

目標を設定して達成できたら自分へのご褒美を作ってみるのはどうでしょうか。大きな目標だけではなく、短期的な目標を小刻みに設定して、それを1つずつ達成する毎に何か自分の好きなことを実現させるのです。小さなご褒美であっても、モチベーションを高めることができます。


工夫3.仲間を作る

同じ志を持つ仲間ができると、くじけそうになった時にサポートしてもらえ、続けられる可能性が高まります。

例えば、今月終了した丸の内朝大学マネー学部(朝7時半から新丸ビルで開催)では、グループワークを導入しました。8人のグループを作り、そのメンバーが毎週課題に一緒に取り組むことによって、同じ目標を持つ仲間ができました。(正式決定していませんが、第4期が来春開講予定です。)

マネーからカレーまで!丸の内で朝しかやっていない大学
http://www.asa-univ.jp/

このような仲間ができると会社や年齢、性別などに関係なく、共通の目的に向かって切磋琢磨することができます。スポーツと同じように仲間のサポートが大きな続ける力になるのです。


工夫4.負荷をかけすぎない

無理をすると続けることが辛くなってしまい挫折しがちです。何かを続けたいなら最初から張り切りすぎないことです。

例えば、トレーニングするのであれば、最初から腕立てふせ毎日100回というように高いハードルで始めると続けられません。最初は5回から始めてみる、というように、負荷がかからないレベルから始めます。慣れてきたら徐々に負荷を上げていけば良いのです。


工夫5.年中行事にしてしまう

クリスマスや正月を忘れる人はいません。このような年中行事として生活の一部に組み入れてしまうと、忘れにくくなります。

例えば、年末になったら部屋の整理整頓だけではなく、同時に資産の整理整頓もやってしまう。このようにリバランスも、年中行事と一緒にしてしまえば、忘れることなく毎年続けられるようになります。


工夫6.記録する

手帳に記録しておくことによって続けるモチベーションにすることができます。レコーディングダイエットという食べたものを記録することでやせる方法がありますが、それと同じように定期的に投資の記録をつける。過去の投資のヒストリーが蓄積されればされる程、やめにくくなります。

工夫7.ルールを決めて感情を排する
感情的に投資をすると多くの場合、過剰なリスクを取って大きな損失につながったり、高値で買ってしまったりということになりかねません。感情を排するために取引のルールを決めたり、リスクを一定の範囲に収まるようにすることで、大失敗を防ぎ投資を続けることができるのです。

投資を始めても続けることができない人は、意外に多いものです。年末年始は投資の区切りのタイミングとして絶好の機会です。来年から投資を自分の理想の方法で続けるためにどのような工夫をするのか、7つの提案以外にも考えてみてください。

今回の話のまとめ---------

■ 続けることで成果が出るのは投資だけに限らない

■ 工夫をすることで続けられる可能性が高まる

■ 年末は来年からの続ける計画を立てる好機

では、また来週・・・。

(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)

内藤 忍

株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長

http://www.monexuniv.co.jp/

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