その423 ツイッターは投資情報を集める「入り口機能」を持っている

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

その423 ツイッターは投資情報を集める「入り口機能」を持っている

世の中にはやってみないとわからないものがたくさんあります。

例えば、アイパッド(iPad)。使ったことの無い人には、大きくて電話が出来ないアイフォン(iPhone)だと思われているみたいです。でも実物を見ると画面は美しく、持ち運びは軽く、何より起動して使い始めるまでの時間がPCより短いのが快適です。子供や年配の方にも使え、新しいユーザーも期待できる今までに無い価値を持った商品だと思います。

ツイッターというサービスも同じです。日本語でミニブログと訳されていますが「140字しか書けないブログ」ではありません。メールにもブログにも無いまったく新しい価値が付加されているサービスだと思います。

私もツイッターを始めて半年くらいになりますが、ツイッターの面白さは、自分の知りたい人の情報が時系列で流れてくることです。本当に意味の無いつぶやきもあるのですが、中には自分では決して見つけられない貴重な情報もあります。ツイッター自体が情報なのではなく、ツイッターで知ったブログやサイトで新たな情報が得られるのです。

そういう意味ではツイッターとは「情報の入り口」と言うことができます。
■ 個人投資家の活用方法

ツイッターの活用法はいくつかあると思います。例えば、投資関係といってもこんな風にいくつかの情報の種類があります。

1.マーケットの情報

前日の海外マーケットから、当日の指標や株価の推移。為替の変動など、リアルタイムで速報のデータを得ることができます。

2.商品・サービス情報

新しい金融商品や証券会社で提供されるサービスなど。詳しい内容はツイッター上だけではなく、リンク先のWebに行って、調べることになります。

3.有益な記事やブログへのリンク情報

大局的なマーケットの見方や、相場変動の原因といった日々の動きよりももう少し長いスパンでの市場の分析記事。

4.セミナー、書籍などの情報

金融機関が開催するセミナーや新しく出た書籍などの最新情報。ツイッターで告知してもらえば、最新情報を素早く手に入れられます。

■ プロの投資家も使い始めたツイッター

実際に金融業界の方々も徐々に使い始めるようになってきました。

例えば、マネックス証券のチーフエコノミストの村上も、ツイッターを通じてマーケットについてコメントしていますし、フィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史さんは、投資家に対するリサーチのリリース情報をツイッターで知らせてくれます。

他にも、探してみるとたくさんの金融関係者がツイッターで情報配信しています。私がフォローしているのは、例えばこんな人たちです(他にもたくさんいらっしゃいます)。

村上尚己氏
http://twitter.com/Murakami_Naoki

野尻哲史氏
http://twitter.com/nojirisato

春山昇華氏
http://twitter.com/haruyama_shoka

渋澤健氏
http://twitter.com/shib30

石田和靖氏
http://twitter.com/kzspecial

岩瀬大輔氏
http://twitter.com/totodaisuke

■ 個人投資家の情報配信もフォローしていこう

個人投資家のツイッター上でのつぶやきも、増えてきています。有名なインデックス・ブロガーの方の中には、ブログでの配信もしながら、ツイッターも連動させて情報発信しているので、ツイッターでブログの更新をすぐに知ることができます。

お金の相談室というコラムで、長期投資を実践している個人投資家の方のブログをまとめて紹介しています。そちらも参考にしてみてください。

お金の相談室
http://lounge.monex.co.jp/advance/sodan/2010/06/18.html

ツイッターもブログもネット上のサービスですから、正しい情報かどうかを自分で判断していく必要があります。確かに、ツイッターは情報入手にための「入り口」として便利なサービスですが、140字だけを読んで素直に信じてしまうのではなく、その元になった情報源までさかのぼって、事実を確認する習慣をつけることが大切です。

いずれにしても、何でもまずは試してみる好奇心は、大切にしたいですね。
<お知らせ>

6月15日発売『投資信託は運用会社で選べ!』

6月21日までにアマゾンで購入すると、2つのスペシャル特典が!

◆特典1:
著者2名による特別対談テキスト『投資信託は運用会社で選べ!<番外編>』本書制作の裏話も収録した、今回限りの特別対談です。

◆特典2:
本書第6章「各アセットクラスごとの注目ファンド」に関する秘蔵データ誌面の都合上、本書に収録できなかった詳細データを一挙ご提供いたします。詳しくは
http://www.unitedbooks.co.jp/modules/content/index.php?content_id=48
今回の話のまとめ---------

■ 世の中にはやってみないとわからないものがある

■ ツイッターは情報収集の1つの方法として役に立つ

■ ネット上の情報は事実を確認する習慣をつける


では、また来週・・・。

(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長

マネックスからのご留意事項

「資産設計への道」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧