2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)
<お知らせ>
本日、日経BP社から「お金の話をしませんか?」を発売しました。マネックスメールご購読の皆様のお役にたてる情報が満載のムック本です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822263541/ref=nosim
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朝活が流行っています。朝活というのは文字通り朝の活動のことで、会社に行く前の時間や休日の午前中を、趣味や自己啓発に充てることを指します。朝時間の活用本なども売れており、ブームになっています。
■ 朝活ブームの背景にある日本社会の変化
朝活がこれだけ盛り上がっている原因の1つには日本社会の変化があるように思います。会社における人間関係が希薄になって、社外にコミュニティを求める人が増えたこと、雇用不安から自己啓発へのニーズが高まっていること、ライフワークバランスを意識する人が増え、仕事以外のことへの興味が増していること、といった背景です。
つまり、終身雇用で会社を中心に生活をしてきた日本のビジネスパーソンのライフスタイルが変化していることが、このブームの根底にあるのです。
では、なぜ夜ではなく朝なのでしょうか?
■ これだけある朝活のメリット
夜に活動するのに比べて、朝時間のメリットは色々あります。例えば、朝の場合、その後に仕事が控えていますので、終了時間が決まってます。夜のようにダラダラと時間を過ごすことなく、密度の濃い時間活用ができます。
また、仕事の後の疲れた夜時間より、頭が冴えているので効率も上がります。朝活でエンジンをかけて、仕事に全力モードで入っていくことも可能です。
朝時間は基本的に予定を入れられる可能性はありません。朝7時に仕事のアポが入ったりというのは通常ありませんから、予定が急に変わったりということが無いのもポイントが高いです。夜のセミナーや勉強会にせっかく申し込んだのに、仕事で急に行けなくなったという人は多いでしょう。
そして朝は誘惑が少ない時間帯です。テレビのバラエティ番組やドラマをついダラダラ見てしまったりすることはありません。それにせっかく早起きしたので勿体無いという心理が働きますから、時間をムダにすることが少ないのです。
そんな朝活は、様々なところで広がっていますが、最大規模で展開しているのが丸の内朝大学です。こちらは、東京駅の新丸ビルを中心に展開していますが、受講生が増え続け、それに連れて講座も教養系から運動系、さらには温泉やピクニックといったバリエーション豊かな講座を展開するようになりました。
マネックス・ユニバーシティもマネーコミュニケーションクラスを担当しています。
丸の内朝大学 秋学期募集開始!
http://www.ecozzeria.jp/asa-univ/
また、同じ東京駅の反対側では、その名もズバリ!朝活市場というサービスも始まりました。マネックス・ユニバーシティでは、こちらでも朝活しています。
授業は日本語!「The Economist」を使った海外メディア活用術
http://asaichi.biz/e/201009the_economist.html
■ 自分で朝活をやってしまう
朝活の活動に関しては、やはり東京、大阪といった大都市圏が中心で、それ以外の地域の方は参加したくてもできない、といった不満があるかもしれません。確かに、大規模に展開しているサービスは特定のエリアに集中しています。
しかし、大都市圏にいない人でも個人で講師をアレンジし、自分で勉強会を主宰することで朝活している人も出てきました。最近は、ツイッターのようなソーシャルメディアを使えば、面識の無い人にでも簡単にコンタクトできます。実際、私も東京以外にいらっしゃる面識の無い方からツイッターでお誘いを頂き、朝活の講師をやらせていただいたこともあります。
また今月は、同じ出版社でお世話になったご縁で、札幌で朝活をすることになりました。ベストセラー「貯金生活宣言」著者の横山光昭さんにお誘いいただき実現した企画です。こちらは「投資×貯金」を軸とする初心者、未経験者向けのセミナーです。
9月25日の朝10時からのセミナー@札幌
http://www.myfp.jp/seminar/pg212.html
■ 朝が苦手な人の朝活攻略法は早寝すること
朝活というと、夜型の人にとっては早起きが大きな負荷になるようです。私は、元々朝型なのですが、それでも朝4時半に起きて準備をするのは、そんなに楽ではありません。
夜型の人から「朝起きられないのですが、どうしたら良いでしょうか?」と質問を頂くことがありますが、私の回答は明快です。
「早く起きる前の晩には早く寝る」これが重要です。
とすると、朝活がある前の晩は寝る時間を早くする必要があります。朝活をすることは、早寝をすることでもあります。早寝早起きになって健康的ということで、朝活は良いことだらけ、です。
秋は、早起きして朝活するのが気持ち良い季節。何か始めてみてはいかがでしょうか?
今回の話のまとめ---------
■ 朝時間を活用する朝活がブームになっている
■ 夜時間に比べると朝時間には様々なメリットがある
■ 朝が苦手という人は、早く寝る習慣をつけることが重要
では、また来週・・・。
(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)
内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
ツイッター:http://twitter.com/Shinoby7110
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