2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)
投資信託の中で、インデックスファンドの人気が高まってきています。来年東京のお台場で開催される「インデックス投資ナイト」は、3回目の開催となり、ユニークなメンバーが集まる、インデックス投資家の年に1度の一大イベントとして定着してきました(私もパネラーとして出席します)。
チケット売切れ!個人投資家100名以上が大集結するインデックス投資ナイトhttp://idxnght.com/2010/11/3.html
そのインデックスファンドですが、先行していた信託銀行系の2社に、大手証券系も参入し、さらに競争が激化しそうです。
(どのファンドもマネックス証券で購入できます)
住信アセットマネジメントのSTAMシリーズ
http://www.sumishinam.co.jp/special/stam_index/
三菱UFJ投信のeMAXISシリーズ
http://maxis.muam.jp/e/
野村アセットマネジメントのFunds-i
http://indexfund.nomura-am.co.jp/monex/
選択肢が増えたインデックスファンド。その中でどのファンドを選んだら良いのでしょうか。実は、インデックスファンドの選択方法に関しては、誤解している人がまだ多いのです。3つのポイントをまとめておきましょう。
<ポイント1> どのインデックスにどのように連動しているか
自分の投資するファンドがどのインデックスに連動しているのかを確認しましょう。例えば、日本株であってもTOPIXなのか日経平均なのかによって値動きが変わります。
また、採用しているインデックスとの連動がどうなっているかを確認しておきましょう。インデックスからの乖離が大きくなると、本来想定している運用成果が得られない可能性もあります。これは各ファンドの運用レポートで最新の状況を知ることができます。
<ポイント2> コストはどの位なのか
信託報酬の低いファンドを選ぶという人は最近増えていますが、ファンドのコストはそれだけではありません。いわゆる「隠れコスト」と呼ばれる、ファンドが支払っている売買手数料や為替手数料などのコストがあります。これは信託報酬とは別にかかってくるものです。
この隠れコストはファンドの運用報告書を見れば調べることができます。実際のコストは、事後的にしかわかりません。大切なことは、コスト比較は信託報酬だけで単純にやってはいけないということです。
<ポイント3> 残高はどうなっているか
意外にチェックする人が少ないのが、ファンドのサイズです。投資信託の場合、残高が小さくなると管理維持コストが大きくなり償還してしまうケースがあります。ファンドの種類にもよりますが、残高が減少して、10億円を割れるような水準になってくると、償還リスクが高まります。逆に、残高が少なくても着実に残高が伸びているファンドであれば、問題はないと言えます。
インデックスファンド選択の3つのポイントは、短期的な実績だけを見ても判断することができません。最低でも1年程度の運用実績を見てから判断するようにしましょう。
(今週は短めに ^^;)
今回の話のまとめ---------
■ インデックスファンドの人気が高まっている
■ 同じ資産クラスでも異なるインデックスが存在する
■ 信託報酬が低いというだけで選択するのは間違い
では、良い週末を・・・。
(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)
内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
ツイッター:http://twitter.com/Shinoby7110
マネックスからのご留意事項
「資産設計への道」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。