その458 「資産倍増計画」で資産は2倍にできるか?

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

その458 「資産倍増計画」で資産は2倍にできるか?

<お知らせ>

3月12日(土)9:45~東京国際フォーラムで開催される東証IRフェスタ2011早起き対談に出演いたします。
テーマは「個性を生かした投資情報の集め方、使い方」です。
http://www.tse-irfesta.com/summary/c6-3-2.html

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今週、ネット証券4社合同による「資産倍増プロジェクト」が発表されました。資産倍増と、かなり威勢の良いキャッチコピーですが、具体的な活動として既にいくつかのプロジェクトが企画されています。

共同イベントの開催(2011年7月2日 両国国技館で)
共同キャンペーンの実施
投資信託に関する共同広告・PR展開
共同ウェブサイトの設立と、投資信託による資産運用の普及啓蒙活動
4社共同での書籍出版
4社専用投資信託の組成・販売

「資産倍増プロジェクト」の詳しい内容
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2011/news11035.htm
■ 資産を倍増させるのは簡単ではない

資産を倍増させる、という話なると出てくるのが、72の法則です。ご存知の方も多いと思いますが、72を運用利回りで割り算することで、資産を倍増させるのに何年かかるかを簡単に概算できる方法です。

例えば、
3%で運用すれば 72÷3=24(年)で2倍に
7%で運用すれば 72÷7≒10(年)で2倍に
・・・
という具合です。

ただし、これはずっと同じ金利で運用できたという想定です。上下を繰り返しながらでの平均7%では、10年で倍増はしません。毎年7%で確実に運用することは現状不可能ですから、72の法則を単純に当てはめるわけにはいきません。

ただし、資産運用の元本は今もっている資産だけではありません。これから新たに投下する資金も追加元本になるのです。例えば、積立による資産です。資産運用とは、この今もっている資金とこれから追加する資金を合わせて運用していくものです。

■ 途中でやめないためには「続ける技術」が必要

積立を始めても1年くらいでは成果が出ないこともあります。そういう時にやめないことが重要なのですが、相場が低迷すると途中でやめてしまう人が出てきます。

そこで重要なのが、目標を立てる、負荷を掛けすぎない、勉強するといった「続ける技術」なのです。

投資を続ける技術をまとめました
http://www.monexuniv.co.jp/course/step_5.html

投資の勉強に関してはマネックス・ユニバーシティがメールマガジンや動画を提供していますので、是非活用してみてください。どちらも無料です。
週末に楽しく投資のスキルアップ
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G100/invest/mail_service_03.htm
5分で学べる無料動画が約100本!マネックス・キャンプ
http://camp.monex.co.jp/#/school

何もしないで「資産倍増」というような虫の良い話はありません。投資のスキルと感情のコントロールによってじっくり実現していくしか無いのです。
今回の話のまとめ---------

■ 資産倍増には時間がかかる

■ 積立を組み合わせることで、殖えるスピードを早める

■ 途中でやめないためには目標、低負荷、勉強が必要

では、また来週・・・。

(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
ツイッター: http://twitter.com/Shinoby7110

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