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<質問> 日本株投資(個別銘柄)をしています。輸出関連企業を保有し
ているので、ここのところの為替変動も大きくなってきているので、かなり不安です。中桐さんはどのような対策を打っていますか?
<回答> ご質問ありがとうございます。今回はガイア株式会社 代表取締役の中桐啓貴が回答いたします。
突然ですが、ライフプランを作成したことはありますでしょうか?
私は先日ある研修で改めてきちんと自分のライフプランを作ってきました。ライフプランというと、何か行動予定表みたいなものと思っているかも知れませんが、決して予定表ではありません。ライフプランとは自分の価値観に基づく幸せをイメージし、それを具体化していくことによって、その幸せを実現していくことです。
では、ライフプランをどのように作るかと言うと、仕事・キャリア、家族、プライベートと項目を分けて、それぞれで達成したいことをまず紙に書きます。そして、イメージが膨らんできたところで、ご自身の幸せの完成形を絵に描きます。例えば家族でハワイのビーチにいる絵でもいいですし、大きなリビングのある家かも知れません。そして、それに具体的な日時と色も塗って下さい。
私は2035年に自分の娘が行う披露宴を絵にしました。そこには、私がいろいろお世話になって人もお招きし、みんなでお祝いしている姿です。
このように実際に絵にしてみると、今度は達成したいという願望が生まれてきます。そして2035年にこの絵を達成するためには、それまでにどのよなことをすればいいのかをライフプランに落としこんでいきます。例えば、2015年に一戸建てを建てる。2020年までに資産を1000万円にするなどです。そうすると、ゴールが見えているので、より具体的に何をすればいいのかが分かってきます。
現在のように、マーケットの変動が激しい時は、足元の変動に目を奪われがちですが、投資の目的はむやみにお金を増やすことではないと思います。あくまでもみなさんそれぞれの価値観に基づくゴールがあり、それを手助けする一つの手段として投資があると思います。また実際にライフプランを作ってみると、意外と今の生活プラスアルファのところに幸せがあり、投資で何千万円も利益を出さなくても実現できるものが多いと思います。
投資とは人生を豊かにするスパイスのようなものだと思います。そのスパイスの上下に本来のゴール、ご自身の価値観を見失うことなく、少し視線を上に向けてみてはいかがでしょうか。
コラム執筆:中桐 啓貴氏
プライベート・ファイナンシャル・プランナー
株式会社ガイア 代表取締役
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