今知りたい!投資の悩みやお金に関する質問に資産運用の熟練講師がお応えします。
<質問>
お金の相談室に相談するのは矛盾しているかもしれませんが、お金について個人的な相談をしたい場合、どうやって相談相手を探したら良いでしょうか?
<回答>
ご質問ありがとうございます。今週はマネックス・ユニバーシティの内藤が回答いたします。
お金の相談相手の見つけ方は、このコーナーで今まで何回か取り上げています。もう一度整理しておきましょう。
世の中にお金の専門家という人はたくさんいますが、一口にお金と言ってもそのエリアは投資、保険、年金、税金、ライフプラン、貯金...といった具合で、かなり幅広いものです。全てのことを完全にカバーできる専門家はなかなかいません。自分の強いところと弱いところがあるのです。ですから、まずは相談相手がどんな業務経験を持ち、強みが何かを知る必要があります。
例えば生命保険会社出身の人なら保険に強いでしょうし、税理士の資格を持っている人は税務一般には詳しいと言えるでしょう。投資であれば、やはり証券会社や運用会社、信託銀行などでの経験を持つ人が安心です。
また、電話相談ではなく実際にオフィスに行って、相談にのってもらうとすると、地理的な制約もあります。定期的に相談することを考えれば、できるだけ近くでやっている専門家の方が望ましいでしょう。
そして、もう1つ重要なことは、相談は有料でやった方が良い、ということです。なぜなら、無料で相談できるということは、恐らく別の形で相談相手のコストを負担することになってしまうからです。
専門家と言えばファイナンシャルプランナーが代表的ですが、金融商品や保険の選び方を無料相談しているだけでは、当然商売になりません。無料相談するなら、最終的には販売商品を購入してもらうことで、ビジネスとしているのです。その時に薦める商品は、どうしても手数料の高い高収益商品になりがちです。つまり金融機関の店頭や、保険代理店の専門アドバイザーなどで無料相談をしても、最終的には高くついてしまう可能性があるのです。
逆に、きちんと相談料を支払って、アドバイスをしてもらうのなら、客観的な評価に基づく良心的なアドバイスが受けられます。
タダより高いものはない、というのは、お金の相談でも同じです。コンサルティング料としては、東京であれば1時間1万円くらいが相場になっています。高いと思うかもしれませんが、金融資産が500万円くらいになったら、年間数万円のコストを払う価値があると思います。少なくとも、商品購入で知らないうちに手数料を払うより、安くて有意義だと私は思います。
コラム執筆:
内藤 忍 1964年生まれ
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
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