第 208 回 震災による相場変動にも平常心を保つためには

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第 208 回 震災による相場変動にも平常心を保つためには

<質問>
今回の震災によって、プラスになっていた資産評価がまたマイナスになってしまいました。これから先、日本経済は不透明で投資を続けるのが不安です。今までと同じやり方を続けていて良いのでしょうか?

<回答>
ご質問ありがとうございます。今週は、マネックス・ユニバーシティの内藤が回答いたします。

今回の地震、そしてそれに伴う津波・火災によって東北地方を中心に日本経済は大きな打撃を受けました。避難されている方の生活の維持、行方不明者の捜索、が最重要課題ですが、さらにその先には、被災した街の復興や住居の建設など、たくさんの問題が存在するのは事実です。

また、今後電力の安定的確保が国内における懸念事項となることも予想され、日本経済の成長の制約要因になることも考えられます。

現時点では、ライフラインの確保も完全にできておらず、復旧が進まないのが苛立たしい状態ですが、これから状況は確実に良くなっていきます。日本国内だけではなく世界中からの支援の声があがり、国や地方自治体も必死の復興作業を続けています。

日本経済、そして日本人は、第二次世界大戦以降、今までたくさんの危機を乗り越え、国を成長させてきました。今回が、その例外になることはありません。時間はかかるかもしれませんが、日本がこのまま震災を原因として衰退していくとは思えません。

私は、今までの投資方針を変える必要はないと思っています。インデックスファンドを中心とした日本株の投資は、積立を使ってこれまで通り投資を続けるつもりですし、今週前半には、少額ですが追加で投資も行いました。

先行きに不透明なこともあり、不安に思っている投資家の皆さまも多いと思います。しかし、感情的になることなく、落ち着いて自分の資産状況を確認し、今後の資産運用戦略をじっくり考えて行動することが、自分の資産を守ることにつながります。

3月末には定期的に行うモニタリングのタイミングもやってきます。簡単ではないと思いますが、平常心で、お金と向き合うことを心がけてください。

コラム執筆:

内藤 忍 1964年生まれ
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長

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