第 236 回 投資上級者への階段

今知りたい!投資の悩みやお金に関する質問に資産運用の熟練講師がお応えします。

第 236 回 投資上級者への階段

<質問>

投資信託で毎月積み立てをしています。自分なりに考えた分散投資もしていますが、物足りなくなってきました。少し相場の上下を感じられるリスクの高い商品に挑戦したいと考えています。どんな商品がありますか?

<回答>

ご質問を有難うございました。オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨がお答えいたします。
リスクのある商品に取り組まれるステップとして、ここでは2つの商品と取引を紹介します。

一つはETF(上場投資信託)とETN(上場投資証券または指標連動証券)です。投資信託の一種ですが、株式と同様に証券取引所で取引されているので、お客様の相場の読みに応じて売買が可能です。

これらは、売買手数料は株式と同一、信託報酬は通常の投資信託に比べて低く設定され、個別株式同様、市場の取引時間内であれば何時でも好きな時に取引ができ、指値注文、成行注文が可能です。
(なお、マネックス証券ではETNの成行注文はお受けしておりません。指値にてご注文ください。)

また、信用取引の対象で、手持ち資金の約3倍の取引が出来ます。
相場が下降するとお考えの際には、売りから入ることもできます(条件により空売り規制有)。

日本では、これらの商品は東京証券取引所と大阪証券取引所で取引されており、日経平均株価やTOPIXといった代表的株価指数に連動するもののほかに、業種別、テーマ別、外国指数、外国債券指数、商品、商品指数と指標連動型証券など、さまざまな投資対象があります。

これらの中で、ご自身が関心のある投資対象を選び、売買することで夫々の市場の動向に応じた収益を狙うことができます。

ただし、指数連動でありながら、取引量が少ないなどの理由から、ベンチーマーク(運用目標とする指数)との間にトラッキングエラー(乖離)が生じやすい銘柄などもあり、価格が大きく変動するものもあります。
売買対象としてETF・ETNをお選びの際には、銘柄の特性、売買高などを事前に確認しておくとよいでしょう。

2つ目の商品は、株価指数を取引する株価指数先物取引です。取引において実際の商品の受渡は無く、株価指数(日経225やTOPIXなど)を将来一定の期日に取引することを契約する取引です。
先物取引とは、「予め決められた期日」に「特定の商品」(原資産)を取引の時点での「特定価格」で取引するものです。
日経225、日経225mini、TOPIX、TOPIXミニなどがあり、日本経済の動向を大局的に捉え、上昇・下降局面ともに収益のチャンスが有ります。

株取引と異なり、取引の期間が決まっていて期限になると自動的に決済され損益が確定します。取引をするには事前に証拠金を担保として差入れて行います。また、買付(売付)時点の先物価格と決済時点での先物価格との差額のみを受渡す決済方法(差金決済)です。

先物取引は証拠金に対して数十倍の取引を行う仕組みのハイリスクな取引ですので、予め損失額の上限を設定し、それを超えた際には反対売買でポジションを解消する等ご自身のルールを決めた上でお取り組み下さい。

コラム執筆者:吉野 充巨

オフィス マイ エフ・ピー 代表 生活情報サイト「オールアバウト」、「マイベストプロ東京」などにコラムを掲載。お客様の「夢や希望」実現のため、安心・納得のライフプランの作成と長期的な資産の運用を提案する、アドバイス専門のファイナンシャル・プランナー。

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