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<質問>
日本株への投資を考えていますが、個別銘柄選びをするのは骨が折れるので、投資信託での投資を考えています。
<回答>
ご質問を有難うございました。
オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨がお答えいたします。
日本株式を対象とする、投資信託(以降投信)をお考えとのことですので、投信の種類と特徴についてご説明いたします。
投信には、TOPIXや日経225などの指数に連動するタイプ(インデックス投資信託)と、それらをベンチマーク(対比する水準)として、その成果を超えるリターン(投資した見返り)を目指すアクティブ型の投信があります。
一般的な投信は、取扱金融機関を通じて購入しますが、ETF(上場投資信託)は、東京証券取引所と大阪証券取引所に上場しています。個人投資家であるみなさまは、株式と同様に証券会社を通じて、市場で売買することができます。日本株式を対象とするETFの多くは各種の株価インデックス(株価指数)に連動するものです。
一般的な投信は取扱販売会社で購入、価格は当日の取引所取引が終了後に1日に1回決定されます(基準価額)。ETFは証券会社を通じて市場で売買し、その時点で価格が決まります。投信の多くは、分配金の再投資が可能ですが、ETFには再投資型がありません(2011年11月20日現在)。購入・保有・売却トータルのコストは、通常、市場・テーマ・タイプが同じであれば、一般的な投信よりもETFが廉価とされています。
インデックス投信とETFから選ぶ場合の重要なポイントは、連動するインデックス(指数)の選択です。日本株式の代表的な指数はTOPIX(東京証券取引所1部上場株式の全てを対象とした時価総額加重型株価指数)と日経225(東証1部上場企業の中から、日本を代表する225社の株価平均型株価指数)です。
株式や投信の銘柄選びの手間を省くには、この2つの指数に連動する投信又はETFの中から選ぶのも選択肢の1つです。
他のインデックス(指数)としては、企業の規模に対応した、大型株、中型株、小型株、TOPIX-CORE30の指数や、業種別では東証電機機器株価指数、東証銀行業株価指数、エネルギー資源株価指数など多数の種類があります。
一方、アクティブ投信はファンド・マネジャーが独自の見解・方針などで銘柄を選び、ベンチマークを超えるリターンを目指すものです。成長性に期待する、成長株投信、割安な株式で構成するバリュー株投信、エネルギーや水資源などのテーマで銘柄を選ぶもの、東北、東海、北陸などの地域の企業群から選ぶなど、様々なテーマ別の投信がありますので、期待されるテーマでの企業群選びが可能です。
アクティブ投信を選ぶポイントとしては、ファンドの方針が明確でその方針が維持されているもの、インデックスに連動するものはインデックスとの連動に乖離が少ないものをお探し下さい。何れも、ある程度(5年以上)長期の運用実績がある、純資産総額が一定の規模であるなどの他にトータルなコストも比較されて銘柄の選定を考えてみるとよいでしょう。
コラム執筆者:吉野 充巨
オフィス マイ エフ・ピー 代表 生活情報サイト「オールアバウト」、「マイベストプロ東京」などにコラムを掲載。お客様の「夢や希望」実現のため、安心・納得のライフプランの作成と長期的な資産の運用を提案する、アドバイス専門のファイナンシャル・プランナー。
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