第275回 消費税増税に備えて、今やっておくべきこと

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第275回 消費税増税に備えて、今やっておくべきこと

<質問> 

消費税増税に備えて、今やっておいたほうがよいことはあるでしょうか。考え方を教えてください。

<回答>

現在5%消費税は再来年の平成26年4月に8%、翌平成27年に10%に、引き上げが予定されています。

消費税増税後に家や車の購入や結婚など、大きな出費が既に決まっている予定としてあるのであれば、消費税の増税前に前倒しして節税する、というのは一つの手だとは思います。

ただ、前倒しをしようと焦り、判断を誤ってしまっては元も子もありません。家を買うかどうかまだ決めかねているのに、消費税増税前に無理矢理決めてしまおうとして判断を誤ったり、満足度の低い物件を買うことにしてしまったり、もう少し考えれば「やっぱり買わない」という判断を下していたかもしれないのに、「増税前に決断する・買う」がありきになってしまうと判断が自分の本来の考えと変わってしまうかもしれません。

前倒して出費を検討するのであれば、本当に増税後に必ず買うものなのかどうか慎重に考えてみたほうが良いと思います。

また、将来の更なる消費税増税やその他の負担増に備えて、マネープランの見直しをしたり、資産運用の必要性や目標リターンの見直しをしてみることも、このタイミングで考えておくべき大切なことだと思います。

コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本 」がある。

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