第341回　新社会人・投資初心者向けの投資の第一歩アドバイス！

＜質問＞
4月から新社会人となりました。投資を初めて見ようと思いますが、日常でどのような情報に触れて投資センスを養うのがよいでしょうか。おすすめの方法を教えて下さい。

＜回答＞
日々の市場の動きやニュースというのは、あくまでもしっかりとした土台の上で整理してこそその意味があります。正確な基礎知識をつけることなく、日々のニュースばかりを追いかけても、それらの意味することを理解できなかったり、体系的な整理ができなかったり、問題の本質を見誤ったり、あるいは情報の不適切な取捨選択をしてしまいかねません。それこそ膨大に溢れる情報の波に飲み込まれたり、足をすくわれたり、溺れてしまうかもしれません。

そうならないためにも、まずはタイムリーな情報を得ることよりも情報を整理するためのテーブルのような、しっかりとした土台となる基礎知識をつけることをお勧めします。大量の勉強が必要なわけではなく、経済についての基礎知識、投資についての基礎知識、株・債券・為替についての基礎知識、があれば当面困らないと思います。量は多くなくてもいいので、土台となる知識はできるだけ正確に、ということを意識すると良いと思います。証券業協会や投資信託協会、金融広報中央委員会、証券取引所、などのホームページには無料でこうした基礎知識を学べるページや資料がありますので、まずはそれらを読んでみると良いのではないでしょうか。

きちんとした土台さえできていれば、世の中に溢れる情報の中で取捨選択をしたり、整理をしたり、体系的に理解をすることが可能です。まずは正確な基礎知識をつけることを目標にされることをお勧めします。

コラム執筆：ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。