第349回 呼値変更のメリットと注意点は?

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第349回 呼値変更のメリットと注意点は?

<質問>

7/22(火)に呼値変更が行われました。投資家のメリットと注意点を教えてください。


<回答>

東証はTOPIX100株価指数の構成銘柄について、呼値(よびね)単位の変更を段階的に実施、呼値単位を細かくし、2014年7月22日からは1,000円以下の銘柄が0.1円刻みで注文できるようになりました。


呼値の単位というのは、株式を取引する際の買い価格・売り価格の刻みのことです。たとえば呼値の単位が10円で現在の株価が5,000円があったとすると、5,000円よりも高い値段で買おうとする人は10円刻みなので5,001円や5,002円で買い注文を出すことはできず、5,010円で買い注文を出すことになるというものです。このケースで呼値単位が1円単位になれば、1円刻みでの注文が可能となり、5,001円や5,002円での注文ができるようになります。


投資家にとって見ると、メリットはあってもあまりデメリットはなく、歓迎すべきことです。以前よりも細かい単位での取引が可能になったわけですからね。また、同じ価格で買いたい人・売りたい人が集中して注文が順番待ちとなってしまうような状況も緩和されることが期待できます。


投資家にとって利便性を向上させてくれた制度改正だと思いますので素直に歓迎したいものです。

コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

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