第379回 インデックス投資のメリット・デメリット

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第379回 インデックス投資のメリット・デメリット

<質問>

"インデックス投資"をメリット/デメリットを含めて簡単に教えてください。
<回答>

インデックス投資は特定の指数に連動した成果を目指す運用で、銘柄選択によって市場平均を上回る成果を目指そうとするアクティブ運用と対をなすものです。

インデックス投資のメリットとしては、

・指数のパフォーマンスからコスト分を差し引いたパフォーマンスが期待できること

・アクティブ投資に比べ、ファンド比較が容易で、ファンド間の差異が少なく、ファンド選びにあまり時間がかからないこと

・アクティブ投資に比べ、コストが安いこと

といったことが主なものかと思います。

一方、インデックス投資のデメリットとしては、

・指数を上回るパフォーマンスは期待できないこと(コスト分は負ける可能性が高い。ただし価格指数の場合は税引き後配当分からコストを引いた分勝てる可能性があるが、税引き後配当がコストを下回る場合はそのネット分負ける。)

・指数の選択によっては市場全体あるいは市場平均とは言い難い指数に連動する投資成果となってしまう(2,000銘柄のうちの50銘柄で構成される指数であったり、時価総額平均や単純価格平均、均等配分、スコアウェイトなどによる違い、キャップドウェイトと呼ばれる各銘柄の組入れ上限などによる違い、など)

・インデックス投資ができる商品がない市場もあり、インデックス投資に限定する場合にはそうした市場への投資が制限される
といったことが主なものかと思います。

他のデメリットとして、面白みにかけるとかつまらないとかと言った意見もありますが、面白いかどうか・つまらないかどうか、といった感情的な部分は人によって感じ方の差があると思いますのでここでは除外します。

これらがインデックス投資のメリットとデメリットの主なものかと思います。

コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」、「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

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