第383回 最近よく目にする「海外ETF」。日本のETFとはどう違う?

今知りたい!投資の悩みやお金に関する質問に資産運用の熟練講師がお応えします。

第383回 最近よく目にする「海外ETF」。日本のETFとはどう違う?

<質問>

海外ETFについての特集を日経新聞等で目にするようになりました。日本のETFとの違いや利点を教えてください。

<回答>

海外ETFと国内ETFの違い、メリット、デメリットなどを比較しながらご説明させていただきます。

・国内ETFは基本的にどの証券会社でも注文できるが、海外ETFは全ての証券会社で注文できるわけではない

・国内ETFは基本的にどの証券会社でも同じ銘柄の注文ができるが、海外ETFは証券会社によって取り扱い銘柄が異なる

・国内ETFは基本的に成行注文・指値注文どちらでもできるが、海外ETFは市場や取り扱う証券会社によっては指値注文しかできない場合がある

・国内ETFは日本円で取引できるが、海外ETFは現地通貨建てでの取引となる(円貨決済ができる証券会社もある)

・国内ETFと海外ETFでは手数料や税金が異なる

・国内ETFは基本的に特定口座で取引できるが、海外ETFは特定口座での取引ができない証券会社もある

・国内ETFは基本的に日本の昼間に取引できるが、海外ETFは海外現地時間での取引となる

・国内ETFは海外ETFに比べて種類が少なく、海外ETFのほうが種類が豊富

・国内ETFは海外ETFに比べて全体的に取引量が少なく、海外ETFのほうが全体的に取引量が多い。ただし、商品ごとの差がかなり大きく、流動性が非常に高いものから、流動性が極めて低いものまで千差万別なので注意

国内ETFの最大のメリットは恐らく、わかりやすさと取引のしやすさ、ではないでしょうか。これが海外ETFに対してのアドバンテージになるところだと思います。

一方、海外ETFの最大のメリットは恐らく、種類の豊富さ、ではないでしょうか。これが国内ETFに対してのアドバンテージになると思います。


コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」、「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

マネックスからのご留意事項

「お金の相談室」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧