第386回 インデックス投資の投資手法とは!?

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第386回 インデックス投資の投資手法とは!?

<質問>

「インデックス投資」とよく聞きますが、どういう投資手法でしょうか。メリット・デメリットについても教えて下さい。

<回答>

インデックス投資というのは、指数の動きに連動した投資成果を目指す投資です。世の中には様々な投資資産がありますが、それぞれの市場の動きを表す指数が計算されています。最もよく耳にするのは、日本を代表する企業の株式の値動きを表す「日経平均株価」だと思います。この日経平均株価の動きと同じ投資成果を目指すのが日経平均株価との連動を目指すインデックス投資で、単純に言えば日経平均株価と全く同じ構成で組入銘柄を保有すれば投資成果は日経平均に連動することになります。

ただし、価格指数と呼ばれる価格の動きだけを表す指数と同じ銘柄を保有すれば、株式であれば配当収入分、債券であればクーポン収入分、指数に勝つことになりますが、どんな投資にもコストがかかるためそのコスト分はマイナスになります。トータルリターン指数と呼ばれるインカムゲインも含めた指数に対してはコスト分だけ負けることになります。

同じ日本株への投資でも、連動することを目指す指数の選択によって投資成果は変わってきます。一般的なのは日経平均株価、TOPIX、JPX400ですが、これら3つの指数も構成銘柄や計算方法の違いから、投資成果には差が生じます。他にも「MSCIジャパン指数」や「Russell/Nomura日本株インデックス」などがあります。これらは、銘柄数による違いだけでなく、単純平均・時価総額過重・均等配分など配分方法の違い、1銘柄あたりの組入上限の有無、特定の評価基準を反映するためのスコアづけなどの選定基準の有無、などの違いがあり、また、指数によっては、数千ある銘柄のうちの数十銘柄で構成されるようなものもあります。

インデックス投資をする場合、主に2つの方法があり、1つはETFを使う方法、もう1つはインデックスファンドを使う方法、があります。両者には様々な違いがありますが、大きな違いはインデックスファンドは終値での取引しかできないのに対してETFは取引時間中の価格での取引が可能で、ETFは比較的まとまった金額での取引しかできないのに対してインデックスファンドは1,000円程度の少額から投資が可能、というような違いがあります。


コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」、「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

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