第390回 「株式投資」の基本

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第390回 「株式投資」の基本

<質問>

株を買うと、その企業とどのような関係になるのか?「株式投資」の基本を教えてください。


<回答>

株を買う=株式に投資するということは、「会社を買い取る」「会社を自分のものにする」「会社のオーナーになる」「共同オーナーの1人になる」ということです。株式会社の場合、株式を持つ者に

1.利益の一部を配当金として受け取る権利

2.会社を解散した時に純資産(全資産を処分して借金を返して残った額)を得る権利

3.会社の大事なことを決める権利(議決権)

の主に3つの権利が保有する株式数に応じて与えられています。


株式に投資する場合

A 会社が新たに発行する株式を受け取って会社に出資するケース(お金が会社に入る)

B 他の誰かが保有する株式を買い取るケース(お金は会社には入らず株式を売る人に入る)

の2つがあります。


Aの場合、会社側から見れば銀行から融資を受けたり債券を発行してお金を借りて資金を調達したりするのと異なり、返済の必要のない資金の調達ができます。この点は「応援」と解釈できないこともないかと思います。ただ、結果としては自分がオーナーとなり、自分のものにすることに他なりませんので、第三者として応援するわけではないということは認識しておくべきかと思います。

Bの場合は、株式の購入代金は会社には入らず、株式を売る人のサイフに入ります。ただ、株式を買い取る行為が株価を上げれば、会社はAの手段で新たに株式を発行して資金を調達しようとする時に、同じ株数の株式発行でより多くの資金を調達できることになります。

株式投資というのはあくまでも株主となって自分がオーナーになるという性格のものなのです。


コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」、「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

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