第11回 株価下落局面でもリターンを狙うための強い味方「マネックスシグナル」【信用取引を上手に活用する方法】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第11回 株価下落局面でもリターンを狙うための強い味方「マネックスシグナル」【信用取引を上手に活用する方法】

今回は信用取引の積極的な活用法についてお話ししたいと思います。
信用取引を積極的に活用するといってもレバレッジを大きくして期待リターンを大きくしてしまいますと、逆に動いた時の損失が拡大してしまいがちです。

そうした時に活用したいのがアルゴリズムによる投資判断の内容が日々メールで配信されるメール配信サービス「マネックスシグナル」です。

「マネックスシグナル」には、現在は「アウトライト」戦略と「ペアトレード」戦略の二種類の投資戦略を判断するロボットが複数存在します。

「アウトライト」戦略では、サイコロジカル(上昇局面/下落局面が継続した際の、投資家の心理の偏りを数値化したもので、株価が反転するタイミングを計るために有効で逆張り指標と言われている)や大きく下落した銘柄の短期的な株価の回復をとらえ、テクニカル分析を中心に「買い」「売り」の判断の出た銘柄を案内してくれます。また「アウトライト」戦略ではシグナルを出してくれるロボットは現状では全部で5つあります。

一方、「ペアトレード」戦略は、銘柄の平均回帰(短期的には変動性が大きくても、長期的には安定すること)を前提に、買いと売りを組み合わせることが有効と判断される銘柄のペアをロボットが選定し、その中でも高パフォーマンスが期待できる原則10ペアをリストアップして配信してくれるものです。(いずれもマネックス証券のウェブサイトより引用、特徴や詳細はウェブサイトをご覧ください)。
 
ではこのメールサービスの戦略をどのように活用すればよいのでしょうか?これまで信用取引はお金や株券を借りて行う取引であるため、なるべく短期間で決済することを考えながら行う必要があると繰り返しお話ししてきましたが、そうした条件に合致した銘柄を自分自身で選ぶことが大変だと感じる方には参考になるのではないでしょうか。

まず、「アウトライト」戦略についての活用方法からみていきましょう。「アウトライト」戦略で選ばれた銘柄は、各ロボットが出すシグナルの特徴に示されている通り、保有期間を5日間と想定している「Long003」から10-15日程度と想定している「Long002」などのように細かく設定されていますので、自分でこうした銘柄を探すのが苦手という投資家にとっては手助けになるのではないかと思われます。

また、「アウトライト」戦略のポイントとして、「買い」だけでなく前述のように「売り」判断が出た銘柄も案内されます。割高となっている銘柄を売ることでも利益を上げることができ、信用取引の特徴をいかんなく発揮することができるのではないかと思われます。

特に、短期的な売買のタイミングを計るのが難しいと考えている人や、売りが苦手で、株価が上昇している局面でしか利益を上げることができないという方は、「アウトライト」戦略で選ばれた銘柄をチェックし、実際にどのように売買すればよいのかを考えたり、また「売り」判断が出た銘柄についてシミュレーションに使ってみたりと、さまざまな利用方法が考えられるのではないかと思われますので、活用されてみてはいかがでしょうか。
(詳細は、次回に続く)

コラム執筆:福永 博之

株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ 株式・資産形成講座 講師。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)、同証券経済研究所チーフストラテジストを経て、現職。現在、投資教育サイト《アイトラスト》の総監修を務める。ラジオNIKKEI、テレビ東京、TOKYO MXテレビ、CS日テレなどの株式関連番組にレギュラー出演。マネー雑誌の連載のほか、執筆多数。最新刊『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』(ダイヤモンド社刊)では、チャート分析の基本中の基本、ローソク足に徹底的にこだわって騰がる株を見つける方法をわかりやすく解説し、好評を博している。

ダイヤモンド社からテクニカル分析の本を出版しました。『FX一目均衡表 ベーシックマスターブック』(2月10日発売)一目均衡表の書き方から分析手法まで、これまでにないくらい詳しく書かれた本です。中には「一目均衡表は分足トレードでも有効か?」とか、一目均衡表を「座標軸で考える」などという、私なりの分析も書いてありますので初心者の方から実際に一目均衡表を活用されている方まで、読みごたえのある本になっています。
 
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