第13回 「信用取引の実践 ~値がさ株にも手が届く?信用取引の活用で銘柄選びの選択肢が広がる?マネックスシグナル「Long002」の活用について~」【信用取引を上手に活用する方法】

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第13回 「信用取引の実践 ~値がさ株にも手が届く?信用取引の活用で銘柄選びの選択肢が広がる?マネックスシグナル「Long002」の活用について~」【信用取引を上手に活用する方法】

株式会社インベストラストの福永博之です。今回は、前回に引き続き、マネックスシグナルについて見てみたいと思います。今回はアウトライト戦略である「Long002」を更に掘り下げて見ていきたいと思います。

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では早速、その特徴を見てみましょう。

■ Long002の特徴

・ 時価総額が比較的大きい銘柄が対象

・ 保有期間は10-15日を想定

・ 買いシグナル発生条件を厳しめにし、高勝率を目指す

以上のような特徴からどのようなことが考えられるでしょうか?
まず、時価総額が比較的大きい銘柄を対象にするとありますが、そもそも時価総額の意味をみなさんはご存知ですか? 時価総額とは「発行済み株式数×株価」であらわされますので、条件として発行済み株式数が多く、株価が高い銘柄が、その対象になると考えられます。

例えば、最近の海外のニュースで目をひいたのはアップルの時価総額の話題です。2月28日付のロイターのコラムによりますと、アップルは、時価総額が5,000億ドル(約40兆2,000億円)に達し、日本の時価総額上位企業を数社合わせてもこの金額にまったく届かないといったもので、アップルの凄さを見せつけるものとなっていました。
当日のアップルの終値は535ドル41セントだったのですが、この株価に発行済み株式数をかけて前述の時価総額が算出されたわけです。

アップルの株価535ドル41セントは、日本円で(82円で換算)43,903円となり、国内で呼ばれるところの、いわゆる「値がさ株」に該当します。

こうしたところから、時価総額は、株価が高ければ上昇する傾向になるということが
すぐにおわかりいただけるのではないでしょうか。

一方で、株価が高くなくても発行済み株式数が多い場合も時価総額が高くなると考えられるでしょう。

そうなりますと、抽出される銘柄の特徴として、株価が高い銘柄か、発行済み株式数の多い銘柄か、あるいはその両方の条件を満たしている銘柄と考えられるのではないでしょうか。
ただ、「値がさ株」の場合、手元資金が不足しては買うことができませんし、また、値段の高くない株でも、株数が限られてしまうのが現物取引を行っている投資家の現状でしょう。

では、「値がさ株」や株価が高くない株でも株数を多く買うためにはどうすればよいのでしょうか? そうです。信用取引の活用です。
例えば、最初に考えられるのは「値がさ株」が抽出されているケースです。信用取引は少ない証拠金でもレバレッジを効かせて取引を行うことができますから、仮に証拠金が50万円しかないケースでも、「Long002」のロボットが抽出した株価1万円(1単元:100株)の銘柄でも買うことができます。

もし信用取引を活用しなかった場合、50万円しか資金がありませんから1万円×100株=100万円の銘柄を買うことはできません。

このように「Long002」で抽出される可能性のある銘柄の時こそ、レバレッジが有効活用できると考えられるのです。

また、株価が高くなくても、発行済み株式数が多い銘柄のケースはどうでしょう?発行済み株式数が多い銘柄は、日々の売買が多くなる傾向にあり、流動性の高いことがその特徴となりますが、株価が安く流動性の高い銘柄であれば、株数を多く買っても売りそびれるようなことは考えにくいため、現物取引の時よりも株数を多めに買うといった戦略も考えられるのです。(ただ、株数が多くなる分、損失も拡大する可能性がありますので注意は必要です)。

以上のように、「Long002」の条件から抽出された銘柄の中で、現物取引では買えないような株価の高い銘柄に投資することができますし、また株価は高くない銘柄でも、レバレッジを効かせて株数を多く買い、売買益を狙う等の戦略が立てられることになります。

これまで「Long002」ロボットによってせっかく抽出された銘柄にもかかわらず、株価が高いから買えないとか、もっとたくさん株を買いたいのに資金が足りないと考えていたみなさんは、信用取引を上手く活用することで、もうあきらめるは必要ないかもしれませんね。

コラム執筆:福永 博之

株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ 株式・資産形成講座 講師。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)、同証券経済研究所チーフストラテジストを経て、現職。現在、投資教育サイト《アイトラスト》の総監修を務める。ラジオNIKKEI、テレビ東京、TOKYO MXテレビ、CS日テレなどの株式関連番組にレギュラー出演。マネー雑誌の連載のほか、執筆多数。最新刊『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』(ダイヤモンド社刊)では、チャート分析の基本中の基本、ローソク足に徹底的にこだわって騰がる株を見つける方法をわかりやすく解説し、好評を博している。

ダイヤモンド社からテクニカル分析の本を出版しました。『FX一目均衡表 ベーシックマスターブック』(2月10日発売)一目均衡表の書き方から分析手法まで、これまでにないくらい詳しく書かれた本です。中には「一目均衡表は分足トレードでも有効か?」とか、一目均衡表を「座標軸で考える」などという、私なりの分析も書いてありますので初心者の方から実際に一目均衡表を活用されている方まで、読みごたえのある本になっています。

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