第15回 信用取引の実践~下落相場でも利益を上げることができるマネックスシグナル「Short201」の活用について~

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第15回 信用取引の実践~下落相場でも利益を上げることができるマネックスシグナル「Short201」の活用について~

株式会社インベストラストの福永博之です。これまでマネックスシグナルの「Long001」から「Long003」までを見てきましたが、これらはすべて「買い」の戦略でした。
買い戦略の場合、市場全体が上昇している時に成功の確率が高くなると考えられますが、一方で株価は上昇するばかりではありません。下落した時も有効な戦略が必要になってきます。そこでご紹介したいのが「売り」の戦略です。
これまでお話ししてきたマネックスシグナルの中にも「売り」戦略がありますので、見ていきましょう。「Short201」です。

(Short201の特徴)
・ 時価総額が比較的大きい銘柄を対象
  ・ 保有期間は10-15日を想定
  ・ 売りシグナル発生条件を厳しめにし、高勝率を目指す

これらの特徴を見て何か気付きませんか?そうです。これらの特徴は「Long002」とほぼ同じですね。

(Long002の特徴)
・ 時価総額が比較的大きい銘柄を対象
・ 保有期間は10-15日を想定
・ 買いシグナル発生条件を厳しめにし、高勝率を目指す
 
異なる点として挙げられるのは、3つめの「売り」「買い」が逆になっている点です。このように比較してみますと、時価総額が比較的大きい銘柄は、買いだけでなく、売り戦略でも利用可能ということになりますね。

でもなぜ、売り戦略でも可能なのでしょうか。ひょっとするとみなさんは、市場全体が下落している時、どの銘柄を売っても値下がりして利益があげられると思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

なぜなら、信用取引で売る時の注意点として以前に挙げましたが、発行済み株式数が少ない小型株(=比較的、時価総額が小さい)の場合、売り残高が増加してくると逆日歩が発生して買い戻しが優勢となり、値下がりし難くなったり、市場全体が下落していても買い戻しから株価が上昇したりすることがよくあるからです。

一方で、逆に発行済み株式数の多い銘柄(=比較的、時価総額が大きい)は、売り残高が増加しても現物の売りが出てきて株価が期待通り上昇しなかったり、逆に市場全体が上昇している中で下落したりすることがあるのです。
こうした状況を踏まえて、Short201を活用して信用取引を行う場合の注意点としては、信用の取り組みをチェックすることと、なるべく取り組みの悪い銘柄から選ぶようにすることが成功率を高めるポイントになるのではないかと思われます。

信用取引を活用する醍醐味は、下落相場でどれだけ損失を減らし、かつ利益を出せるかだと思います。これまで信用取引の売りがなかなかできなかった人は、株価の上昇基調に変化が表れてきたところで、この「Short201」から銘柄を選んでみてはどうでしょうか?
銘柄選びが上手くできるようになれば、下落相場でも利益が上げられるようになるでしょうし、また、アウトライト戦略の中で買いと売りを使い分けることで、どのような相場でも利益を積み上げていくことができるようになるのではないでしょうか。
次回は「Short202」についてお話しします。

コラム執筆:福永 博之

株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ 株式・資産形成講座 講師。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)、同証券経済研究所チーフストラテジストを経て、現職。現在、投資教育サイト《アイトラスト》の総監修を務める。ラジオNIKKEI、テレビ東京、TOKYO MXテレビ、CS日テレなどの株式関連番組にレギュラー出演。マネー雑誌の連載のほか、執筆多数。最新刊『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』(ダイヤモンド社刊)では、チャート分析の基本中の基本、ローソク足に徹底的にこだわって騰がる株を見つける方法をわかりやすく解説し、好評を博している。

ダイヤモンド社からテクニカル分析の本を出版しました。『FX一目均衡表 ベーシックマスターブック』(2月10日発売)一目均衡表の書き方から分析手法まで、これまでにないくらい詳しく書かれた本です。中には「一目均衡表は分足トレードでも有効か?」とか、一目均衡表を「座標軸で考える」などという、私なりの分析も書いてありますので初心者の方から実際に一目均衡表を活用されている方まで、読みごたえのある本になっています。

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