第21回 ETFを使って小さな会社を応援する方法 【ETF解体新書】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第21回 ETFを使って小さな会社を応援する方法 【ETF解体新書】

こんにちは。晋陽FPオフィス代表のカン・チュンドです。本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、世の中にはたくさん偉い人が存在します。その中でも筆者が特に偉いなあと感じるのは、「会社を興した人」です。読者の中には大企業にお勤めの方も多いと思いますが、大きな会社は最初から大きな器だったのでしょうか?(いいえ、そうではありません)。

どんな会社も、最初は小さな箱からスタートしているはずです。日本という社会で万一、小さな箱を作る人がいなくなれば、やがて私たちの働く場所がなくなってしまいます。会社を作ることで雇用が確保され、新しい産業が生まれ、経済が活性化するという「循環」を、私たちの先人は何度も経験してきました。

ところで、小さな会社に投資を行うのは素晴らしいことですが、その一方でデメリットも存在します。たとえば、ひとつひとつの会社の現在価値を正確に計るのが難しい。どの会社を選べばよいか分からない。(結局のところ)会社の倒産リスクが気になってしまう、などなどです。そこで発想の転換をしてみましょう。ETFというツールを用いて、小さな会社をまとめて応援してしまうのです。

たとえば、株式市場は大型株、中型株、小型株に分かれますが、小型株の中でもマザーズ市場に上場する銘柄のみにフォーカスした、マザーズ・コア上場投信(1563)があります。当該ETFは15の会社を厳選しています。構成企業はミクシィ、GCAサヴィアングループ、フュートレック、インフォマート、スタートトゥデイ、ネオス、さくらインターネット、GMOクラウド、フリービット、インフォテリア、サイバーエージェント、ACCESS、タカラバイオ、エヌ・ピー・シー、サマンサタバサジャパンリミテッドの15社です(聞いたことがある会社がいくつかありませんか?)当該ETFの1月7日の終値は984円。売買単位は 1口ですので1,000円あれば購入できてしまいます(覚えていますか?ETFのメリットは少額から投資ができることです)。

また、JASDAQ市場を代表する20 銘柄をパッケージ化した、JASDAQ-TOP20上場投信(1551)もお勧めです。当該ETFは2010年12月に上場し、1月7日の終値は1,506円、売買単位は10口単位です。JASDAQ-TOP20の構成企業は、田中化学研究所、ポラテクノ、ザインエレクトロニクス、メイコー、日本マイクロニクス、フェローテック、クルーズ、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、ビットアイル、ユビキタス、インフォコム、ジュピターテレコム、デジタルガレージ、エムティーアイ、第一興商、ベクター、日本マクドナルドホールディングス、一建設、メッセージ、楽天の20社です(聞いたことがある会社が多くないですか?)マザーズ・コア上場投信、JASDAQ-TOP20上場投信とも信託報酬は年0.525%です。

小さく始めて大きく育てることが投資の醍醐味であるなら、まずはETFで小型株式をパッケージで保有し、その後気に入った会社を選んで個別株の形で買っていくのもひとつの方法でしょう。会社を興すことが賞賛される社会になれば、より多くの人が株式投資に興味を抱くに違いありません。

コラム執筆:カン・チュンド

晋陽FPオフィス代表  http://www.sinyo-fp.com/

2000年にFP事務所を開業以来、資産運用に特化したセミナー、コンサルティング業務を手がける。

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