第13回 新制度とマネックスシグナル① 【福永博之の信用取引講座 ~制度変更について~】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第13回 新制度とマネックスシグナル① 【福永博之の信用取引講座 ~制度変更について~】

株式会社インベストラストの福永博之です。今回から、信用取引の新制度とマネックスシグナルについて考えてみようと思います。

ところで、みなさんはマネックスシグナルに新しいロボットが追加されたのをご存知でしょうか?ロボット名はLong005です。マネックス証券のホームページによると、それぞれ以下の条件が設定されているようです。

【Long005】
・銘柄を業績面からも判断し、シグナルを抽出
・保有期間は7営業日前後を想定
・相場全体の動向を確認した上で、短・中期的な上昇トレンドにある銘柄の更なる上昇を狙う順張り系のモデル

また、ウェブサイトを見ると、新しく追加されたこのLong005のバックテスト結果により、アウトライト戦略全体のパフォーマンスが改善していることがわかります。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.monex.co.jp/Etc/topbn/guest/G800/new2013/news1301_26.htm
ここで信用取引の新制度とアウトライト戦略とパフォーマンスの向上についての関係を考えてみた時、以下のようなことが言えるのではないかと思われます。

一つは、新制度の影響で流動性が増加したとこれまでお話ししてきましたが、そうした流動性の高まりが、株価のトレンドを発生しやすくしたのではないかということです。
通常、回転売買で投資家がとる売買行動は、買いを何度も行うとか、売りを何度も行うというのが一般的な行動だと思われます。

なぜなら、同じ銘柄を、買ったあと売って、また売るといった売買行動は「ドテン売り」などといって、稀だと考えられるからです。
実際の値動きでは、トレンドが急に変わることがありますが、そうした値動きについていける人は少なく、一方方向(買いや売りのどちらか)に偏った売買を行う人がほとんどだと思われます。

そうしたなかで、投資家の投資行動が買いや売りで合致したとき、トレンドが発生すると考えられるのです。今年に入ってからの株式市場のように売買の回転が効いている相場ではなおさらトレンドが発生しやすいと言えるのではないでしょうか。
では、今回追加されたLong005の特徴をもう一度みてみましょう。他のロボットとの違いは業績面からも判断していることと、「短・中期的な上昇トレンドにある銘柄のさらなる上昇を狙う順張り系モデル」とあります。

まさに前述のように回転売買が活発になってトレンドが発生しやすい状況のなかで順張りのロボットが追加されたわけですから、パフォーマンスが改善するはずです。
したがって、複数あるロボットからどのロボットを選択しようかと考えた時に、現在のように流動性の高まりから比較的トレンドが発生しやすい相場環境では、順張り系モデルを選択し、そのロボットによってピックアップされた銘柄のなかでも、今年に入ってから売買高が増加した銘柄を選択すれば、高パフォーマンスが期待できるのではないかと考えるのは私だけでしょうか?

みなさんも、是非検証してみてください。


コラム執筆:福永 博之

株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ 株式・資産形成講座 講師。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)、同証券経済研究所チーフストラテジストを経て、現職。現在、投資教育サイト《アイトラスト》の総監修を務める。ラジオNIKKEI、テレビ東京、TOKYO MXテレビ、CS日テレなどの株式関連番組にレギュラー出演。マネー雑誌の連載のほか、執筆多数。最新刊『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』(ダイヤモンド社刊)では、チャート分析の基本中の基本、ローソク足に徹底的にこだわって騰がる株を見つける方法をわかりやすく解説し、好評を博している。

ダイヤモンド社からテクニカル分析の本を出版しました。『FX一目均衡表 ベーシックマスターブック』(2月10日発売)一目均衡表の書き方から分析手法まで、これまでにないくらい詳しく書かれた本です。中には「一目均衡表は分足トレードでも有効か?」とか、一目均衡表を「座標軸で考える」などという、私なりの分析も書いてありますので初心者の方から実際に一目均衡表を活用されている方まで、読みごたえのある本になっています。


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