第16回 新制度とマネックスシグナル④ 【福永博之の信用取引講座 ~制度変更について~】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第16回 新制度とマネックスシグナル④ 【福永博之の信用取引講座 ~制度変更について~】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。

今回も信用取引の新制度とマネックスシグナルについてお話しします。

前回はマーケットで変化した点を基準に「Long2」と「Long5」を選びましたが、実際にマーケットは上昇ばかりが続くわけではありません。そうなりますと、マーケットの変化の部分で何が制度変更前に戻ってしまうのかも考えておく必要があると思います。

以下が前回お話ししたマーケットで変化した点でしたが、皆さんはどの項目が制度変更前に戻ってしまうと考えますか?

「マーケットで変化した点」
1. 売買高の増加
2. 時価総額の増加
3. 連騰傾向
4. 評価損益率の改善

まず、変わると思われるのが、「連騰傾向」です。上昇し続ける相場ばかりではありませんから、これはみなさんにもすぐにおわかりいただけると思います。続いて考えられるのが、「評価損益率の改善」です。これも上昇が続かなければ買った投資家の損益は改善しないわけですから、改善がずっと続かないということがおわかりいただけると思います。

では、そうした時にどのようなロボットを選択すればよいのでしょうか?連騰傾向が止まったことからするとショート戦略でしょうか?

そうした時、私なら、ペアトレード戦略を選びます。なぜなら、上昇が止まっても、下落が続くと考えられなければショート戦略で利益をあげることが難しいと思われるからです。また、下落でも回転売買が行われるとすると、スピードが速くなることが考えられると同時に、下げ幅も一旦大きくなるものの、調整期間は短くなるのではないかと思われるからです。

株価は上昇する時にジグザグに上昇していくことが多いため、上昇する時はその分時間が多くかかりますが、一方で、値下がりする時は、パニック的に下落することが多く、その場合、一気に値幅を伴って下落するため、値幅は大きいものの、下げ止まるとその後は動かなくなることが多いのです。リーマンショック時(2008年6月~同年10月)がまさにその動きでした。

そうしたことから考えられることは、株価の上昇が止まったところで安定的に収益があげられそうな戦略に切り替えるということです。

そこで候補になるのが、ペアトレード戦略なのです。マネックスシグナルのペアトレード戦略は以下のようになっています。

「L/S301」
・ 新規シグナル、返済シグナルともに都度発生
(ペア別損益率が-20%以下になった場合も含む)
・ 保有期間は最大20営業日
・ マーケットの上昇、下落にかかわらず比較的安定的に運用することを目標・ 同一業種内で株価推移から割高割安銘柄を選定しペアを作成する


マネックスシグナルはいろいろな戦略がありますので、マーケットの変化をしっかりとらえて、うまく選択できれば有益なツールになってくれそうですね。


コラム執筆:福永 博之

株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ 株式・資産形成講座 講師。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)、同証券経済研究所チーフストラテジストを経て、現職。現在、投資教育サイト《アイトラスト》の総監修を務める。ラジオNIKKEI、テレビ東京、TOKYO MXテレビ、CS日テレなどの株式関連番組にレギュラー出演。マネー雑誌の連載のほか、執筆多数。最新刊『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』(ダイヤモンド社刊)では、チャート分析の基本中の基本、ローソク足に徹底的にこだわって騰がる株を見つける方法をわかりやすく解説し、好評を博している。

ダイヤモンド社からテクニカル分析の本を出版しました。『FX一目均衡表 ベーシックマスターブック』(2月10日発売)一目均衡表の書き方から分析手法まで、これまでにないくらい詳しく書かれた本です。中には「一目均衡表は分足トレードでも有効か?」とか、一目均衡表を「座標軸で考える」などという、私なりの分析も書いてありますので初心者の方から実際に一目均衡表を活用されている方まで、読みごたえのある本になっています。


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

   マネックスシグナルに関するご留意事項

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

マネックスシグナルは、投資の参考情報として、ロボットの判断を提供するものです。銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客さまご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。本サービスのご利用にあたっては、投資顧問契約が必要になります。ご契約に際しては、投資顧問契約書、契約締結前交付書面および以下のご留意事項をご確認ください。

・マネックスシグナルのご利用にあたっては、月額3,150円(税込)を上限とし たご利用料がかかります。

・新規売り注文を行う場合には、証券総合取引口座とは別途、信用取引口座の 開設が必要になります。信用取引はリスクの高い商品のため、お客さまの投 資方針によっては適合しない場合があります。また、信用取引口座の開設に は審査があり、審査の結果によって口座開設申込をお受けできない場合があ ります。

・取引規制などにより銘柄によってはお取引できない場合があります。

・取引可能な銘柄でも注文条件、マーケットの状況等により、注文が約定しな い場合があります。

・マネックスシグナルで利用されているトレード・サイエンス社の投資分析ア ルゴリズム(ロボット)は、日本株ロボット運用投信(愛称:カブロボファ ンド)を運用するロボット(カブロボ)とは異なります。そのため、マネッ クスシグナルで利用されるロボットの投資判断、選定銘柄はカブロボの投資 判断、運用銘柄とは異なります。

・アルゴリズム分析の結果、銘柄情報が配信されない場合や新規シグナルが売 りまたは買いの一方に片寄る場合があります。

・ロボットはパフォーマンスなどにより対象から外れる場合があります。また、 逆にロボットが新規に追加されることもあります。

・受信文字に字数制限がある機種(携帯電話等)でメールを受信される場合は、 行がずれたり、全文が表示されない可能性があります。

・メールの配信停止、配信先の設定に数日程度かかる場合があります。

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧