第9回 先物取引の活用法(短期トレード) 【福永博之の先物取引講座 ~特徴と活用~】

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第9回 先物取引の活用法(短期トレード) 【福永博之の先物取引講座 ~特徴と活用~】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。ここまで先物の活用法をお話ししてきましたが、今回は先物活用編の最終回になります。ということで、今回お話しするのは、先物を活用したデイトレードについてです。

そもそも私はデイトレードを行うためには一定の条件を満たす必要があると考えています。その条件ですが、一つは流動性です。デイトレードを行う際、流動性が最も重要と考えられます。なぜなら、デイトレードはその日のうちに返済して売買を終了する取引ですから、一日の売買高が多いことに加えて、比較的多めの数量を売買しても、自分の注文で気配を上昇させたり、下落させたりする心配がないことが重要になります。たとえば、株式の場合、1,000株単元で一日に1万株しか売買高がない銘柄で自分が5千株も持っているとき、5千株すべてを一度に売りに出してしまうと、売り気配になってしまうことも考えられ注意が必要です。225先物の場合、そうした流動性の心配がないのがポイントです。

二つ目はボラティリティです。ボラティリティとは価格の変動率のことをいいますが、デイトレードの場合、日中の値動きが大きい方が、利益を上げるチャンスが大きくなることが考えられますので、そうした銘柄を選ぶ必要があると思われますが、225先物は、このところの値動きが100円以上になることが多くなっていることに加え、夜間取引でも売買可能ですので、日中忙しい人でも、取引するチャンスがあるのではないかと思われます。
ただ、ボラティリティが高く利益を上げるチャンスがある一方で、損失が拡大する恐れもありますので注意したいところです。

さらに三つ目は銘柄選びです。個別銘柄でデイトレードを行う場合、銘柄選びも重要になります。また銘柄によって前述の流動性や、ボラティリティを考えなければいけませんし、銘柄毎の値動きも把握してトレードする必要があるなど、なかなか大変です。

そうしたなか、これらの条件を踏まえますと、225先物がデイトレードに向いているのではないかと考えられるわけです。また225先物を取引する場合、信用取引の最低保証金30万円に対して、ミニ先物であれば6.3万円(4月30日現在)の証拠金で取引できますので、こちらもデイトレードを始めようと考えている投資家にとっては始めやすいということが言えそうです。

ミニ先物は1枚のサイズが100倍で、5円刻みで動きますから、1ティック動くと5円×100倍×1枚=500円となります。利益額が小さいように思われるかもしれませんが、100円動くと、100円×100倍×1枚=1万円となり、6.3万円の証拠金と比較しても、買っていた場合大きなリターンが得られることがわかります。一方で、逆に動いた場合は1万円の損失になると同時に、ぎりぎりの証拠金だった場合、追証の発生にもつながりますので注意が必要です。

もしみなさんのなかで今後デイトレードをやってみたいと考えている方は、ミニ先物も選択肢の一つに入れておいてよいのではないでしょうか。また、いざという時のリスクヘッジも含め、先物取引口座を開設しておくとよいかもしれません。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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