第1回 テクニカル分析とは 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第1回 テクニカル分析とは 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回からテクニカル分析についてお話していこうと思います。

みなさんの中にもテクニカル分析を使って売買タイミングを計っている人がいらっしゃると思いますが、そもそもテクニカル分析とはどういうものなのでしょうか。
テクニカル分析は、価格や売買高など値段を構成しているものを活用して現状を分析し、今買いのタイミングなのか、あるいは売りのタイミングなのか、あるいは株価が上向きの方向を示しているのか、あるいは下向きの方向を示しているのかなどを知ろうとするものです。

特に海外から入ってきたテクニカル分析の多くは、売買タイミングを計ろうとするものやトレンドを探ろうとするものが多く、統計学で利用されていた計算方法などの分析手法を、テクニカル分析に応用しています。したがって、数学的な要素が多分に含まれており、計算式やその成り立ちを理解するには、統計学の基礎的な知識が必要なものもあるのです。ただ、実際にテクニカル分析を利用する場面では、統計学上の知識や計算式を知っている必要はありませんし、テクニカル分析そのものが、売買タイミングやトレンドを簡単に確認できるように作られているために、そういった背景が見えなくなっているということが言えます。

また、テクニカル分析を活用している方の利用の仕方を見ていると、本来のチャートの成り立ちが理解されていないことや、利用しているチャートの特徴や、もともとそのテクニカルチャートでは分析できないものでも、そのまま利用されていることがあるなど、使い方に問題があるケースも見られます。テクニカル分析を利用する利点と考えられるのは、まず株価を客観的に判断することができるようなること、ファンダメンタルズ分析では判断できない売買タイミングを計ることができるようになること、また同様にファンダメンタルズ分析では判断できない株価のトレンドを把握することができるようになることなどが挙げられます。これらの典型的な例として、好業績を発表したにもかかわらず株価が下落するパターンなどが挙げられます。また、こうした例では、よく織り込み済みなどと表現されるケースがありますが、テクニカル分析のトレンド分析や売買タイミング分析からそうした動きが予測できるケースも少なくありません。

ただ、もちろんテクニカル分析だけを見ていればよいというものではありません。企業業績などのベースとなる分析があって、そこにテクニカル分析を結び付けることによって、安定したパフォーマンスを挙げることができるようになるのではないかと思われます。

次回からは、テクニカル分析にどのようなものがあるのかを紹介していきたいと思います。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧