マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。前回からテクニカル分析についてお話ししていますが、今回はテクニカル分析の種類についてお話ししたいと思います。
みなさんは、テクニカル分析の名前を挙げてくださいと聞かれたら、いくつ名前を挙げられますか?たくさん名前を知っている人もいれば、まったく知らないという人もいるかもしれません。ただ、名前を知っている人もそのチャートがどういった特徴を持っていて、何が得意で何が不得意なのかまで知っている人は少ないのではないでしょうか。そうした状況でテクニカル分析を使っていても、テクニカルチャートの能力をすべて発揮できているとはいえない状況ではないかと思います。また、そうした使い方をしていると、いわゆる「だまし」を避けられなかったり、避けられる「だまし」にあってしまったりして、パフォーマンスの向上につながらないことが多くなるのではないかと思われます。
したがって、本当にテクニカル分析を使えるようになるためには、チャートの特徴に加え、チャート分析の得意、不得意を知ることが、パフォーマンスを向上させるためにもっとも重要なことになると考えられるのです。
ではここから、テクニカル指標を分類してみたいと思います。株価動向を考える上で、もっとも重要だと思われるのが、株価の方向だと思います。株価の方向がわからなければ、買ってよいのか悪いのかがわかりませんし、そもそもどっちに向かっているのかわからない銘柄を長期投資という思いだけで保有していても、株価の方向が下向きだった場合、持てば持つほど、損失が膨らむことになってしまいます。
そこで考えられたのがトレンド分析です。トレンド分析は、株価が上向きなのか、下向きなのかを分析する手法です。また、トレンドの計り方にもいくつかの手法が挙げられます。たとえば、みなさんがよく耳にされると思われる分析手法に移動平均線があります。この移動平均線は、一定期間の価格を平均化し、この価格の向きから株価の方向を判断しようとしたものです。
つづいて投資で重要と思われるのは何でしょうか。そうです、売買タイミングです。2013年5月14日現在、株価が14,800円台を回復する場面があり、いよいよ15,000円に届きそうな状況になりつつありますが、今から株を買う人と、その前に株を買っていた人では、当然ここからの利益額が異なるでしょうし、これが投資のパフォーマンスの差につながります。また、単純に売買タイミングといっても、ネット取引が活発になっている現状を考えますと、数日で売り買いをする人もいれば、日中に何度も取引する人もいるわけですから、そうした投資スタイルによっても使うチャートは異なってくるでしょう。ただデイトレードをしている人が注意をしなければならないのは、売買タイミングだけを見て売買していたのでは、忙しいだけの売買になってしまい、結局ほとんど利益が上がらないことがあるということです。さらに、売買タイミングといったときでも、人によって売買タイミングの感覚も異なっていると思われますから、自分に合ったテクニカル分析手法を選択する必要があると言えます。
今回はトレンドと売買タイミングについてお話ししましたが、次回は、その他のテクニカル分析について分類していきます。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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