第3回 テクニカル分析の種類について(その2) 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第3回 テクニカル分析の種類について(その2) 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回もテクニカル分析の種類についてお話しします。前回、トレンドと売買タイミングについてお話ししましたが、今回はその他のテクニカル分析についてです。テクニカル分析にはトレンドや売買タイミング以外にどのようなものがあるのでしょうか。

これは、株価の何を知りたいかによって変わってきますが、売買タイミングを知るにもいわゆる過熱感から売り時を探すであるとか、閑散とした状態から買い場を探すであるとかも考えられます。
また、トレンド分析とあわせて考えた場合、上昇トレンドであるものの、株価の行き過ぎを分析し、利益確定のタイミングを探ることなども考えられますし、取引参加者の売買結果が表されている売買高から株価の動向を分析することもできます。

さらには、我々の生活は季節的な要因などからサイクルがありますが、株価にもサイクルから売買タイミングをはかろうとするサイクル分析もあります。株のサイクル分析は、景気の循環サイクルなどとあわせて考えるとイメージしやすいかもしれません。
そして究極のテクニカル分析と考えられるのが、株価が何時、いくらになるかを予測しようとする分析手法です。みなさんのなかで最も知りたいテクニカル分析はこれかもしれませんね。

このようにたくさんの分析手法があるわけですが、それぞれの特徴をしっかり理解して使うことが重要で、トレンドを知りたいにもかかわらず、売買タイミングを教えてくれるチャートを使っていたり、行き過ぎなどの過熱感を知りたいにもかかわらず、トレンド分析チャートを見ていたりしたのでは、正しい結果は得られないということは、チャートをあまり利用しない方にとっても、成果が上がらない理由としておわかりいただけるのではないでしょうか。

またみなさんおわかりのように、テクニカル分析は万能ではありません。そのため、使い方や機能を十分理解して、自分の知りたいことを教えてくれるチャートを正しくチョイスしたり、あるいはチャートとチャートを上手に組み合わせたりするなどのマッチングが自分で実行できるようにならなければならないのです。
そうしたことができるようになって初めて、テクニカルチャートを上手に活用できているということになります。

このコラムでは、これからテクニカル分析の基礎を順を追って解説していきますが、テクニカル分析に興味をもたれた方、もっと詳しく勉強されたいと思われる方は、個人投資家の方でもテクニカルアナリストの資格が取得できますので、資格試験にトライされるのもよいかもしれません。日本テクニカルアナリスト協会(http://www.ntaa.or.jp/)というところが実施しています。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧