第9回 移動平均線とグランビルの法則その1 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第9回 移動平均線とグランビルの法則その1 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。

今回も移動平均線についてお話ししますが、今回は、みなさんが一度は聞いたことがある、「ゴールデンクロス」、「デッドクロス」など、移動平均線を使った売買タイミングの計り方の基礎となっているグランビルの法則についてです。

これはジョセフ・E・グランビルによって考案された、200日移動平均線の方向と株価の位置関係から売買タイミングを図る手法です。前述のゴールデンクロスやデッドクロスはこのグランビルの法則が元になっています。

それでは下記のチャートをご覧ください。移動平均線と株価の位置関係から考えられた売買のポイントが書かれています。青い○が売りのタイミング、赤い○が買いのタイミングです。

20130716_fukuhaga_graph.jpg

また、これらの売買タイミングは以下のように定義されています。

買いタイミング(赤い丸)について
1. 移動平均線が下降を続けた後に、横ばい、もしくは上向きかけている状態で、株価が移動平均線を上回った場合
2. 移動平均線が上昇している時に、株価が移動平均線を下回った場合3. 株価が上昇基調の移動平均線の上にあり、移動平均線に向かって下降してきたが、移動平均線を割り込むことなく再度上昇に転じた場合
4. 下降しつつある移動平均線から、株価が大きくかけ離れて下落した場合(短期的自律反発)

売りタイミング(青い丸)について
1. 移動平均線が長期上昇の後で横ばい、もしくは下降を開始した状態で、株価が移動平均線を下回った場合
2. 移動平均線が下降している時に、株価が移動平均線を上回った場合 3. 株価が下降基調の移動平均線の下にあり、移動平均線に向って上昇してきたが、移動平均線を通り抜けることなく再度下降に転じた場合
4. 上昇しつつある移動平均線から、株価が大きくかけ離れて上昇した場合(短期的修正)

グランビルの法則で重要なカギを握るのが200日移動平均線ですが、この200日移動平均線は、52週移動平均線と近似値になっていることから、次回、52週移動平均線を使って実際の日経平均株価でこの法則通りの値動きが起こったのか検証してみたいと思いますのでお楽しみに!!

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧