マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。インベストラストの福永博之です。
今回も引き続きグランビルの法則についてお話ししたいと思います。前回お話ししたように、グランビルの法則は買いのサインが4つ、売りのサインが4つと計8つの売買シグナルがありました。
そうしたなかで、実際の株価がグランビルの法則通り動いているのか検証してみたいと思います。そこで、長い期間を表示して確認するため、前回お話ししたように、週足ローソク足と200日移動平均線に近い値となる52週移動平均線を用いて日経平均株価を検証してみたいと思います。
では、順を追って確認していきますので、前回の買いシグナルもあわせてみてください。
まずは赤い丸からです。
①は「移動平均線が下降を続けた後に、横ばい、もしくは上向きかけている状態で、株価が移動平均線を上回った場合」に当てはまります。②は「移動平均線が上昇している時に、株価が移動平均線を下回った場合」に当てはまります。③は「株価が上昇基調の移動平均線の上にあり、移動平均線に向かって下降してきたが、移動平均線を割り込むことなく再度上昇に転じた場合」、最後の④は「下降しつつある移動平均線から、株価が大きくかけ離れて下落した場合(短期的自律反発)」となります。
次は青い丸です。
①は「移動平均線が長期上昇の後で横ばい、もしくは下降を開始した状態で、株価が移動平均線を下回った場合、②は「移動平均線が下降している時に、株価が移動平均線を上回った場合」、③は「株価が下降基調の移動平均線の下にあり、移動平均線に向って上昇してきたが、移動平均線を通り抜けることなく再度下降に転じた場合」、④は「上昇しつつある移動平均線から、株価が大きくかけ離れて上昇した場合(短期的修正)」と、まさにグランビルの法則通りに動いているではありませんか。
通常私たちは、日々の株価にとらわれていることが多いため、中長期のチャートを見逃してしまいがちですが、このような動きが確認できれば、長期で投資している人にとってもグランビルの法則が有効であることがおわかりいただけるのではないかと思います。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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