マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も引き続きグランビルの法則についてお話しします。今回は買い最後のパターンであるリバウンドについてです。グランビルの法則におけるリバウンドの買いとは、200日移動平均線が下向きのとき、下向きの移動平均線よりさらにかい離して下落している株価の自律反発を狙うことにあります。
では、その自律反発とはどういう局面で起こるのでしょうか?まずここで重要なことは、自律反発の水準を感覚に頼ってはいけないということです。なぜなら、個別銘柄によってリバウンドのタイミングが異なるため、下落する途中を買ってしまうことになりかねないからです。
例えば、以下の銘柄をご覧ください。
上記のチャートはメルコHDの日足チャートですが、上段には株価と200日移動平均線が表示されています。このチャートではグランビルの法則通り、200日移動平均線が下向きで、株価は下落基調にあります。また、200日移動平均線から大きく値下がりしたところの2か所で反発しているのがわかります。
また、この反発局面でのポイントは、先ほどお話ししたように感覚に頼ってはいけないということです。そのために移動平均かい離率を下段に表示してあります。この移動平均かい離率は、移動平均線から何%かい離したかを表すもので、プラスの場合は上方かい離、マイナスの場合は下方かい離となります。そこで、ローソク足に○を付けたところのかい離率を見てください。ここでは、18%超と20%超でリバウンドしていることがわかります。このように、メルコHDの場合、200日移動平均線が下向きで、下方かい離が18%を超えてから株価が反発し始めたところがリバウンド買いのタイミングだと言えるのではないでしょうか。
ここでは1銘柄しか取り上げませんでしたが、みなさんも自分が気になる銘柄をチェックして、こうしたリバウンドのタイミングを図る練習をしてみてください。下落相場が発生したときに役に立つと思われます。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
マネックスからのご留意事項
「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。