第14回 移動平均線の具体的な取引への活用法について④(リバウンド) 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第14回 移動平均線の具体的な取引への活用法について④(リバウンド) 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も引き続きグランビルの法則についてお話しします。今回は買い最後のパターンであるリバウンドについてです。グランビルの法則におけるリバウンドの買いとは、200日移動平均線が下向きのとき、下向きの移動平均線よりさらにかい離して下落している株価の自律反発を狙うことにあります。

では、その自律反発とはどういう局面で起こるのでしょうか?まずここで重要なことは、自律反発の水準を感覚に頼ってはいけないということです。なぜなら、個別銘柄によってリバウンドのタイミングが異なるため、下落する途中を買ってしまうことになりかねないからです。
例えば、以下の銘柄をご覧ください。

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上記のチャートはメルコHDの日足チャートですが、上段には株価と200日移動平均線が表示されています。このチャートではグランビルの法則通り、200日移動平均線が下向きで、株価は下落基調にあります。また、200日移動平均線から大きく値下がりしたところの2か所で反発しているのがわかります。
また、この反発局面でのポイントは、先ほどお話ししたように感覚に頼ってはいけないということです。そのために移動平均かい離率を下段に表示してあります。この移動平均かい離率は、移動平均線から何%かい離したかを表すもので、プラスの場合は上方かい離、マイナスの場合は下方かい離となります。そこで、ローソク足に○を付けたところのかい離率を見てください。ここでは、18%超と20%超でリバウンドしていることがわかります。このように、メルコHDの場合、200日移動平均線が下向きで、下方かい離が18%を超えてから株価が反発し始めたところがリバウンド買いのタイミングだと言えるのではないでしょうか。

ここでは1銘柄しか取り上げませんでしたが、みなさんも自分が気になる銘柄をチェックして、こうしたリバウンドのタイミングを図る練習をしてみてください。下落相場が発生したときに役に立つと思われます。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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