第1回 移動平均線かい離率について 1 【福永博之の今さら聞けないトレンド分析講座】

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第1回 移動平均線かい離率について 1 【福永博之の今さら聞けないトレンド分析講座】

○日経平均株価:移動平均線かい離率(下段:日足)

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※株式会社インベストラスト アイチャートより

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回から新しいテーマでお話ししたいと思います。今回のテーマは「移動平均線かい離率」です。移動平均線かい離率とは、その名の通り、株価と移動平均線とのかい離率をグラフにしたものになります。ちなみに「かい離率」とは、株価と移動平均線の開きをパーセントで表したものになります。
たとえば、株価が1100円で移動平均線の値が1000円だった場合のかい離率は・・・・

(計算式)
(1100円‐1000円)÷1000円×100=10%
(株価‐移動平均線の値)÷株価×100=移動平均線かい離率

となり、かい離率は10%ということになります。

また、計算するときに使用する移動平均線ですが、どの移動平均線を使わなければならないといった決まりはありませんが、一般的には25日移動平均線が使われているケースが多いようです。
では、この移動平均線かい離率ですが、何を教えてくれるのでしょうか。移動平均線かい離率は、移動平均線から株価のかい離を示すことで、株価の「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を知ることができるのです。
そこで、移動平均線とは何だったかを思い出してみましょう。移動平均線は、一定期間の終値の平均価格でしたが、この価格より株価が上にある時、投資家の損益状況は改善していると考えられますし、株価が移動平均線の下にある時は、買っている投資家は損失が拡大しているということが考えられるわけです。
そうした損益状況から移動平均線かい離率が大きくなり過ぎると、悪材料がなくても、利益確定売りや警戒感などから、株価が自律的に移動平均線に戻ろうとすると考えられ、そうした買われ過ぎや売られ過ぎを判断しようとしたのがこの移動平均線かい離率なのです。
では、次回は具体的な判断方法についてお話ししたいと思います。お楽しみに。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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