第10回 フォーメーション分析その7 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第10回 フォーメーション分析その7 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回もフォーメーション分析についてお話しします。これまでは三角もち合いやトリプルトップなどについてお話してきましたが、今回のフォーメーションはちょっと変わった形です。そのフーメーションとはフラッグ型と呼ばれるものです。それでは早速チャートをご覧いただきましょう。


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フォーメーション分析でいうところのフラッグ型とは、フラッグ=旗の形をしたものになります。たとえば、上記のチャートを見ると、高値と安値を結んだトレンドラインがほぼ平行線になっているのが分かります。また、その平行線で示された高値と安値の範囲が旗の部分になります。
そして、旗を立てる竿の部分になるのが、もち合いを作るまでのあいだ、ほぼ一本調子で続いた陽線のローソク足です。

このように陽線のローソク足が長く続いた部分が竿に見立てられることに加え、ほぼ平行線となる高値と高値、安値と安値を結んだトレンドラインが旗となることから、この二つの組み合わせでフラッグ型のフォーメーションが形成されているということになるのです。
いいかえれば、フラッグ型は、一本調子の急激な上昇のあと、方向を無くして広めの範囲内でもち合いを形成している形と言えます。

さらに三角もち合いなどとは異なり、時間が経っても株価の値幅が収れんすることはありません。そのため、うっかり見逃してしまうと、もち合いの上離れについて行けないことがあるのです。
そうしたなか、この田淵電機の売買タイミングを見てみましょう。全てのもち合いの形は、上下どちらかに放れた時が売買タイミングになりますが、今回のケースでは、高値と高値を結んだレジスタンスラインを超えたところが買いのタイミングだったということになっているのがお分かりいただけるのではないでしょうか。

このように予めフォーメーションのパターンを知っておけば、上下どちらかに放れるところを逃さず売買タイミングを計ることができると考えられますので、是非確認してみてください。次回もフォーメーション分析が続きます。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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