第11回 フォーメーション分析その8 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第11回 フォーメーション分析その8 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。

今週もフォーメーション分析についてお話します。少し復習になりますが、フォーメーション分析の基本は、もち合いや天井、底をつける時に特徴的なかたちを形成することから、そのかたちを予め知っておくことで、株価のトレンドや買いのタイミング、売りのタイミングを逃さずに済むと考えられるわけですが、今回のフォーメーションは底入れを示唆するパターンになります。

それではいつものようにチャートをご覧いただきましょう。



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今週紹介するフォーメーションは、底入れを示唆するフォーメーションになります。株価の推移を見ますと、2001年1月に2,535円という高値を付けましたが、その後はほぼ一本調子で下落が続き、遂には2011年3月には446円の安値をつけるところまで下落してしまいました。

その後、もち直して、12ヵ月や24ヵ月移動平均線を上回ると、こんどは60ヵ月移動平均線も上回り株価が緩やかに上昇する傾向になっているが分かります。
これがいわゆるソーサー(皿)ボトムと言われるものです。ソーサーボトムとは、その名の通り、お皿の断面図のような形をしたもので、株価が底入れする時に表れるフォーメーションです。

上記チャートでは、08年7月から11年10月まで、株価はほぼ横ばいで推移したあと、前述のように12ヵ月や24ヵ月移動平均線を上回ったところから株価の反発が続き、その後の株価は上昇が継続するかたちとなっているのが分かります。
そうしたなか、ソーサーボトムの売買タイミングは、○印をつけたところのように横ばいになってきた移動平均線を株価が一気に上抜いた時ということになります。

また、一度株価が移動平均を上抜いた後は、勢いが止まって押し返される場面でも上向きに転じた60ヵ月移動平均線がサポートになって下げ渋っているのが分かります。
このように株価が12ヵ月や24ヵ月移動平均線を上回ったことに加え、それぞれの移動平均線の向きも上向きをキープしていることから、株価は底入れから反発へと変化してきているのではないかと判断されることになるのです。

いかがだったでしょうか。これから本格化する決算発表シーズンに向けて、上昇しそうな銘柄を購入できるように是非チャートを見てください。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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