マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。
2週間のご無沙汰となりましたが、今回もフォーメーション分析の話を続けたいと思います。
今回お話しするフォーメーションはV字トップです。V字トップとは、その名の通り、V字型の高値を形成して株価が反落するものをいいます。それではいつものようにチャートをご覧いただきましょう。
このチャートは、住友金属鉱山の日足チャートですが、2013年2月に1678円の高値をつけた時をご覧ください。株価が鋭角に上昇しているのが分かりますが、5日移動平均線とのかい離が大きく拡大して始まったところで上ヒゲ陰線が形成され、株価が下落基調になってしまいました。
このように株価が天井をつけた時の形がV字型をひっくり返した形をしていることから、V字トップと呼ばれ、天井を形成する時の典型的なパターンとなります。
このV字トップの特徴は天井をつける時に鋭角に反落することです。また、○をつけたところのように、天井をつけるところで売買高が増加することもその特徴と言えます。このように売買高が増加してそのまま急落するフォーメーションですから、塩漬けになる確率が高い形と言えるでしょう。
なぜなら、株価の上昇の勢いに惑わされて売り時を逃すことが多くなると考えられるからです。また、急上昇のあとに急落するのがこのV字トップの特徴ですから、押し目買いだと思って買ったところからさらに急激に下落が続くといったことも起こり、ここでも売り時を逃してしまい、塩漬けになってしまうことが考えられるのです。
したがってV字トップは損失が拡大しがちなフォーメーションということができそうです。
次回は、V字トップを避ける方法についてお話したいと思います。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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